あなたのメンヘラ度の重さはどれくらい? 10段階チェック表/すべての女子はメンヘラである②

恋愛・結婚

公開日:2020/8/23

「もっと愛されたい」「周りから浮きたくない」…メンヘラとは、感情のコントロールがうまくできず暴走してしまう人。誰でも状況次第でなってしまう可能性があります。みんなが抱える「悩み」を上手に手放すためのヒントをわかりやすく紹介します。あなたの解決したいお悩みは? 『すべての女子はメンヘラである』(スイスイ/飛鳥新社)からの試し読み連載。メンヘラにも人それぞれ重さの違いがある? 10段階に分けてみると…。

『すべての女子はメンヘラである』(スイスイ/飛鳥新社)

カレーが飲み物なら、メンヘラは持ち物です

・・・メンヘラの単位とは!?

「脱メンヘラ!」を語る前に。
 1章では「メンヘラ」の基本について畳み掛けておきたい。まずは恋愛面から。

 突然だけど。
 カレーハウスCoCo壱番屋で、カレーの辛さを1辛~10辛まで選ぶように、メンヘラが飲食店で売っていたとしたら。そのメニューには、恋愛レベルを選ぶ単位として、1重(おも)~10重という表記が採用され、単位は「重さ」になる。

 どのくらいの重みの相手と付き合いたいかな?と自問したとき、いわゆる「空気のような存在」的な「軽い」1重を好むメンズもいるだろうし、逆に「重すぎて腰痛いけど愛してる」くらいの「重め」を好むメンズも意外といるので、最初からこうしてレベルが指定できたらマッチングするのになあと常々思う。まあ一回メニューを見てほしい。

「お客様、こちらで重さをお選びください」
「えっと、はい」

 パラッ……

1重:メールも電話もほぼしないでも平気。むしろ特定の恋人がいなくても良い。
  複数とも付き合えるし相手に他に恋人がいても大丈夫。

2重:生存確認レベルで毎日1回は連絡してくれたら安心かな。

3重:会えない日の恋しさを楽しめる。でも週1回は会いたいかな。

4重:毎日好きだよって言いたい。「僕もだよ」ってメールきたらそれで良い。

5重:毎日会いたい。「僕も毎日会いたい」って同じくらい求められないとアウト。

6重:自分が会いたいときに会えないと泣くかキレる。原宿レベルの大きな駅前で電話越しに1時間以上泣ける。相手から返信が来なくても、一方的に10通以上メールが送れる。

7重:手首に傷がある。

8重:相手の物を平気で壊せる。相手の友人か親など、二人の仲を心配する親しい第三者が登場する。

9重:二人の間に警察官か医者という登場人物が現れる。

10重:隔離される、もしくは逮捕される。

 こんな感じ。
 まあ実際はこんな狙い通りには選べず「え? 僕が頼んだの4重ですよね?? これ重すぎません?」って店員さんに聞いた頃には6重以上の悲劇開幕とかもメンヘラあるある。

 でも、重みって冒険だ。悲劇ともかぎらなかったりする。
 というのも6重以上のメンヘラ恋愛こそ、日々予想外のことが起こり未知の自分に出会えるアドベンチャーフェーズ。紙風船でキャッチボールするより、砲丸ガンガン投げ合ったほうがハラハラするじゃん(しない!?)。なので私は、人生一度はあえてそんな6重超えの重量恋愛に、イッてほしいと思うのだ。

 ちなみにちなみに。ハードメンヘラ当時の私は8.5重にチーズトッピングくらいで、だいたい彼氏は「重め希望」の人ばかりだった。

 だけど一度だけ「あれは絶対2重くらいの軽め希望だったな」という相手と付き合ったことがある。彼は25歳の某スポーツ選手だった。湿り気のあるメンヘラ界とは真逆の、清く正しく爽やかな世界の王子系男子。

 いま振り返れば、彼がこちらの重さを察知するたび逃げ腰になってたこともわかるのだけど、当時20歳だった私は猛進するしかなかった。

 あろうことか3度目のデートでいい感じのシーンにおいて「何の前触れもなく手首の傷を見せながら泣き、過呼吸と不眠の話をしたあと、彼の部屋で自分のライブ映像を見せる」というメンヘライントロでおもてなしした。

 即、音信不通になった。

 彼らはメンヘラという得体の知れないものの気配に気づくと、森の中で死んだフリをするか一目散に逃げる。

 その上、熊よけの鈴をつけている。
「お願いだから関わりたくないよ、森のクマさん!!!!!」
 とその鈴の音を聞いたとき、意外かもしれないが、クマさん(メンヘラ)自身もサッと引く現象が発生する。

 メンヘラがメンヘラを大爆発させて「別れたくない! 死ぬ!」というのは、あくまでも相手との「メンヘラ新喜劇」が成立するときのみ。

 舞台を降りてしまう人との新喜劇は成り立たないことを、私たちも知っているのだ。

 だから、当チェーンにお立ち寄りの際、軽めを注文したかったけど出て来たのが想像より重かった場合、それが楽しめる範囲を超えていた場合、まじで何事もなかったかのようにその場から立ち去ることをおすすめします。

 それが、一瞬でも好きだと思った相手に対する最善のマナーかと。もちろん逃げ切れる保証はないし、クマさんって重さの割にかなり足速いけど。

 ところで先日、某SNSで、前述のスポーツな元彼を発見しました。
うっかり彼の写真に「いいね」を押してしまったのですが、次の日もう一度彼の名前を検索してみたら、あれ? 彼はどこにも表示されません。夢だったのでしょうか? 

 ……ということで、歴代彼氏からは「偏愛」か「ブロック」の二択で処理されるメンヘラ。こんなに博打感あるのに「なぜか常に彼氏がいる!」という都市伝説があるのだ。

【次回に続く!】