自然解凍のパンはおいしい? 冷凍したごはんや野菜、非常食を実際に食べてみました/防災イツモマニュアル⑧
公開日:2020/9/8
地震・台風・感染症など、時に日常が一変します。そこで「イツモの暮らし」が「備え」になる、在宅避難の準備をしませんか? 本当に役立つ防災マニュアルから、避難と非常食について、「イツモ」できる役立つ知識をお届けします。
ルポ・自然解凍で食べてみました
冷凍しているものはたいてい加熱して食べますが、災害時は電気やガスがなく、調理できないことも考えられます。そこでいろいろなものを、自然解凍し、食べ比べてみました。
パン
パンは1枚ずつラップにくるんで冷凍します。1~2時間で解凍できます。
食パン ★★☆
時間が経ちすぎると少しパサパサする。
ロールパン ★★★
時間が経ってもふわふわのまま。
菓子パン風クロワッサン ★★★
甘みも残っており食べ応えもある。
ごはん
自然解凍だと、ぼそぼそして、おすすめできません。雑炊やおじやにすると、おいしく食べることができます。
ルポ・自然解凍で食べてみました
野菜
野菜は水気を切って、ラップで密封してから冷凍します。缶詰やフリーズドライ食品と組み合わせてみました。
玉ねぎは薄切りにして炒め、冷ましてから冷凍。
クスクスは細かい粒状のパスタで、小さなお子さんでも食べられます。
キャベツ、白菜、きゅうりは刻んで塩もみしてから冷凍。
自然解凍すれば、浅漬けとしてそのまま食べられます。
大根はすりおろして、水気を切って冷凍。
さばの脂っぽさを、大根おろしが中和。さっぱりと食べられます。
皮をむいてすりおろした山芋に酸化防止の酢を少し入れて冷凍。
山芋が入ったにゅうめんは、とろみがついて体が温まります。
ルポ・「非常食」をつくってみました
お湯を入れて混ぜるだけで、食べることのできるフリーズドライ食品。1日3食、4人分で実際にどれくらいの水と加熱時間が必要か試してみました。
1日のメニュー
朝:雑炊&にゅうめん×4人分
昼:リゾット&シチュー×4人分
夜:親子丼&具だくさんおみそ汁
レトルトごはん×4人分
作り方
フリーズドライ食品に必要なお湯をやかんで沸かす。レトルトごはんは、パックから取り出し、耐熱性のビニール袋に入れ、5分ほど湯煎した後、余熱で2~3分温める。湯煎用の水は飲料水でなくてもOK。
1日分の食事を作るのに使用した水の量とカセットコンロの使用時間
POINT
▶フリーズドライ食品はレトルトと違い、湯煎の必要がないので、カセットコンロの使用時間が少なくてすむ。
▶レトルトごはんは、パックのままでも湯煎できるが、耐熱性ビニール袋に入れるとより短時間で温められる。
※レトルトごはん湯煎用の水は含まれていません。