メンヘラ型恋愛女子に特有の共通点とは? /すべての女子はメンヘラである④

恋愛・結婚

公開日:2020/8/25

「もっと愛されたい」「周りから浮きたくない」…メンヘラとは、感情のコントロールがうまくできず暴走してしまう人。誰でも状況次第でなってしまう可能性があります。みんなが抱える「悩み」を上手に手放すためのヒントをわかりやすく紹介します。あなたの解決したいお悩みは? 『すべての女子はメンヘラである』(スイスイ/飛鳥新社)からの試し読み連載。メンヘラ女子にはなぜか常に彼氏がいる…その理由と、カップル間のトラブルの原因をズバリ解説!

すべての女子はメンヘラである
『すべての女子はメンヘラである』(スイスイ/飛鳥新社)

メンヘラ細胞はあります!

・・・メンヘラ細胞の作り方

 メンヘラ気質が恋愛において、相手次第でぐんぐん伸びたり縮んだりするということをお伝えしてきたけど、実は相手関係なく「環境」によっても変化する。

 ここで突如、メンヘラ界の小保方さんこと私が断言するが、
 メンヘラ細胞は……あります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(絶叫)

 あくまで私の個人的観測結果なんだけど「メンヘラ細胞」の発生条件は大きく二軸が存在する。それは、「時間」と「空間」。

 その発生条件さえつかめば、再現実験は誰だって成功。世にメンヘラを大量発生させられる禁断のノーベル賞案件。

【メンヘラ細胞の発生条件】

1.「時間」について

・・・まず、当事者とその恋人がクソ暇であること。

 メンヘラ女子の大好物は「愛されている実感」である。
その指標としては、相手の男性が自分との恋愛において「何を得たか」なんてどうでも良く、「何を失ったか」に萌える。その最もわかりやすいものが「時間」である。

 たとえば、彼にとって深夜の恒例行事だった「友人との麻雀時間」を失って連日私といてほしい。スノボに行くはずだった土日をすべてドタキャンして、永遠に私を愛めでてほしい(そして、できればドタキャンによって信頼も失ってほしい)。

 私と会うことを優先しすぎて、単位落として留年してほしい。私に労力使いすぎてゲッソリしてると、なぜかうれしい。

 そして「時間」だけでなく、「お金」や「体力」なども捧げてほしい。

 つまり「24時間365日の全時間を君に差し出したい」「君を悲しませるすべてから守り切りたい」と思って待機しててくれるのが理想。

 ということで、そんなセコムな人材でないとメンヘラホイホイは務まらないし、セコム力高いほどメンヘラ関係は濃くなる。暇が愛を煮詰めさせる。

2.「空間」について

・・・2人きりの密室が確保できること。

 もしも、メンヘラ型恋愛の様子がマジックミラー越しに全世界配信されていたとしたら、きっと突っ込みどころ満載。

 なぜ、この彼女は急に泣き出したのか。なぜ、この彼氏は悪くないのに謝っているのか。彼女は何度「もういい」を繰り返すのか。なぜ、いま女は彼氏の携帯電話をベランダに投げたのか。そして、それに対し、なぜ男は黙って、優しく、うなずいているのか!!!!!!!など。

 シュールレアリズムが過ぎる。これはもうコントの域である。
 だけど、たいていのメンヘラ恋愛劇は、当事者たちからすればコメディではなくヒューマンドラマ扱い。

 なぜそうなるのかといえば単純で、リアルなメンヘラ恋愛の現場には、ツッコミを入れる第三者なんていないから。

 私のメンヘラ全盛期もそうだった。いつも彼氏に対して感情的にわめいていたけど、その理由がひとつも思い出せない。
 だってその頃一度だって、怒るべき、泣くべき、まっとうな理由なんてなかったのだから。

 支離滅裂なことで発狂しているにもかかわらず、その滑稽さに対して誰も突っ込んでくれないからその一連の喜劇に終わりがない……そして朝になる……というメンヘラルーティン。

つまりメンヘラの育成には、「第三者の目がない〝2人きりの世界〞」という密室が必須なのだ。

 具体的には、男女どちらかが一人暮らしをしている。または頻繁にホテルに行く、移動手段は電車より車など、2人だけの密室空間があればあるほど、メンヘラ細胞はすくすくと育つ。
 ちなみに「密室」に加えて、メンヘラ細胞の育成にとって、季節は夜が長い「冬」がベストであるし、できるだけカーテンを締め切り、日光に当たらないことも重要。

 逆光合成。闇が2人の鎖を強くさせる。

 他にも色々な要素はあるけど、メンヘラとメンヘラホイホイカップルが両想いになっている前提において、ここまで挙げた物理的条件2つが揃えば、かなりの割合でメンヘラ細胞はすくすく繁殖するのである。

 ……ということは逆に言えば、「これらの発生条件を取り除けば、メンヘラ細胞の育成は難しくなる」という仮説が立てられる。

【次回に続く!】