“脱メンヘラ”を狙いたいなら、まずこのステップを試してみて/すべての女子はメンヘラである⑤
公開日:2020/8/26
「もっと愛されたい」「周りから浮きたくない」…メンヘラとは、感情のコントロールがうまくできず暴走してしまう人。誰でも状況次第でなってしまう可能性があります。みんなが抱える「悩み」を上手に手放すためのヒントをわかりやすく紹介します。あなたの解決したいお悩みは? 『すべての女子はメンヘラである』(スイスイ/飛鳥新社)からの試し読み連載。メンヘラ女子にはなぜか常に彼氏がいる…その理由と、カップル間のトラブルの原因をズバリ解説!
・・・「脇役マジック」でメンヘラ細胞を環境から抑制する
次章からとうとう「脱メンヘラ」のステップに進むけど、トレーニングなんてしたくない! と抗う人のために、一旦ここでトライアル的脱メンヘラ法を伝授します。
メンヘラ細胞をサクッと「環境から抑える近道」だよ。
ただしこの方法は環境面からの対処法なので、細胞発生の根本解決にはなりません。一時的に抑制されたとしても、環境が戻れば元に戻ってしまうので、脱メンヘラする過程での補助、もしくは維持管理のための仕上げと思ってほしい。
それは「脇役マジック」。
〝彼氏&彼女〞、2人だけの世界に【脇役】を恣意的に介入させること。
これだけで、まるで手品のようにパッとメンヘラ細胞は変化する。
最もおすすめの方法は、第三者との「同居」である。
夫婦であれば、義両親との同居など。「第三者と一緒に暮らす」ということだったらメンバーは何でもいい。とにかく「夫や彼氏以外の第三者とプライベートを共にする」ということが重要。
私はいま一軒家で、夫の両親と半同居している。厳密には寒い季節だけ同居していて、その他の季節は、義両親は別の家に住んでいるので基本的には別居である。
家は二階建てで、夫の両親は一階に、私たち夫婦と息子たちは二階に生活している。ただし、玄関も台所もお風呂もすべて共用のため、義両親とは一日に何度も顔を合わせることになる。
脱メンヘラした私でも、多くの妻にあるように夫に怒り爆発しそうな瞬間はある。ただし、どんな大噴火の際も、義両親が暮らす一階に下りたてば、一瞬でシュッと、その火は消火されてしまうのだ。
なぜなら、完全なる第三者(脇役)がそこにいるから。メンヘラは意外と、密室の外に出ると常識人だったりする。密室は着火材、第三者の目は火消し。このてきめんの効果には自分でも驚いた。
何度も私の炎は強制消火され、それを繰り返すうち、だんだん感情爆発の機会も減っていき「これこそメンヘラ細胞の抑制実験に有効すぎる!」とひらめいたのだった。
ルームシェアでもいい。
結婚する直前、いまの夫と付き合っていた頃に、約1年間、男女4人でルームシェアをしていたこともあった。そのときも、義両親同居と同じような火消し現象が起こった。
前述のように、あくまでも2人きりの世界でのみ本領発揮されるメンヘラ特有の重めの愛は、たとえ個室内で過ごしていても、リビングに他の住民の存在を感じれば、シュッとしぼんでしまう。友人と言えども、脇役の除菌力さすがである。
・・・実践!「脇役マジック」のコツ
ちなみに「物理的に同居やルームシェアは難しい」という方は、居住形態以外にも工夫ができるから大丈夫。
「脇役」というのは友達でも他人でも誰でもいい。デートは2人きりばかりでなく、たまに友達も交えて過ごす。移動は車という密室ではなく電車などの公共空間。おうちごはんより外食。個室よりカウンター。脱ウーバーイーツ! 絶対!
10代の頃の鬱蒼とした、終わりのないダラダラと愛し合う恋愛を振り返れば、確かにいつも、カーテンは閉じ、ろくに換気もされず、煙草の匂いなどで満ちていませんでしたか? はい、それメンヘラ細胞の温床です。
ファブリーズでは除菌できない菌もある。日の光を当て、第三者の目線を通して、メンヘラ細胞を誘発する菌糸を殺菌し、思いっ切り換気をすること。
え、それなら換気もせず、あえて思い切りメンヘラ気質を育ててみたい?
わかる。湿度の高い思い出のほうが愛着湧くし、宝になることもあるよね。どう育てるかはおまかせします(ただし自己責任でね)。
【次回に続く!】