収入と“性交渉の経験率”は比例する!? 東大の調査結果が話題に

ビジネス

公開日:2020/9/14

収入と“性交渉の経験率”は比例する!? 東大の調査結果が話題に

 若者の恋愛離れが叫ばれる中、東京大学とそのチームは「性交渉の経験率」に関して分析結果を発表。昨今は「草食系男子」というワードも注目されていますが、実は性の経験には「収入」が関係しているようです。

収入や雇用形態によって変わる「性交渉の経験率」

 チームが英医学誌に発表した情報によると、2015年時点では、30代男女のうち約1割が性交渉未経験だったといいます。

 この数字は、国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」から算出されたもの。また25~39歳男性に絞ると、正規雇用者に比べて非正規や時短勤務で働く人の未経験率は、3.82倍となりました。

advertisement

 さらに無職との比較では7.87倍にまで差は広がることに。

 この結果を受け、東京大学客員研究員・上田ピーターさんは「性交渉を求めない傾向は『草食系男子』などと言われてきたが、実際には収入や雇用形態の影響で不本意ながら経験していない面があるのでは」との分析を語っています。

 同じく医師の坂元晴香さんも、「『草食化・アニメ等の二次元で満足している』などが一般論として言われているが、収入や雇用状況が性交渉未経験の割合に関与している」とコメント。

「性交渉」と「収入・雇用形態」という意外な関係性には、「これはびっくり。少し悲しい事実だけど、確かに関係あるかも」「無職と約8倍の差って露骨だなぁ」と驚きの声が相次いでいます。

 そして話はさらに展開し、様々な憶測も呼んでいる様子。「年収よりももっと深い部分、つまりは『問題解決能力』との関連じゃないかな?」「低収入だからではなく、コミュニケーション能力が低いから性交渉もできないし仕事もできないのでは……」と厳しい意見も登場していました。

結婚願望がないのは「面倒だから」!?

 そもそも最近の20~30代の男女は、恋愛や結婚に対してどのようなスタンスでいるのでしょうか。「株式会社クロス・マーケティング」によって行われた「20代・30代の恋愛・結婚に関する調査」の結果を見ていきましょう。

 まず20代女性の回答では、「結婚願望は強くある」「どちらかというと結婚願望はある」の合計が69%でした。

 30代女性の割合を見ると、若干数字は下がり62%という結果。一方男性陣は、女性と比べて「結婚願望はない」との回答が10ポイントほど多い結果となっています。

 続いて「結婚願望のない理由」を尋ねると、最も多かった回答は「恋愛や結婚自体が面倒、興味がないから(52.4%)」。次いで「自分の趣味に力を入れたいから(36.1%)」「仕事や勉強で忙しいから(17.5%)」がランクインしています。

 また「好みのタイプ・異性に求めるもの」のランキングでは、男性のうち約半数が「顔が好み」と回答。女性の順位では、「優しい」が40%近くの数字を占めトップに輝きました。

 少子高齢化も課題に挙げられる昨今。「結婚願望」の移り変わりのほか、「性交渉と収入」といった新しい分析結果にも注目していきたいですね。

【こちらも読みたい】

▶生理不順を見て見ぬフリ…そのまま結婚してしまったけれど?/「妊娠できるか検査」に行ってみた