睡眠不足は体に悪いだけじゃない! ねむりが短いことが脳にもたらす影響とは…?/ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典③

暮らし

公開日:2020/9/10

『びっくり事典』シリーズの最新刊! 今度のテーマは「脳」です。学習や記憶はどのようなメカニズムで行われている? 光や音などの外部刺激から、どのようにして世界観を作り上げている? など、脳にまつわるさまざまな謎を紹介していきます。

『ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典』(四本裕子:監修、加納徳博:絵、こざきゆう:文/ポプラ社)

ねむりが短い人ほど脳は早く歳をとる

ざんねん度 ★★★★☆

ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典

 毎日よくねむらないと、体に悪いなんて話はよく聞くし、なんとなく自分でも感じるよね。でも、睡眠時間の短さは、体だけでなく脳にも影響をあたえることがわかった!

 シンガポールのデュークNUSシンガポール校は、55歳以上の66人の睡眠の長さと質、脳のようすの測定を2年ごとにおこなった。

 その結果、睡眠時間が短かった人ほど、理解する力や判断する力などの認知能力が低くなっていたのだ。つまり、睡眠時間が十分でない人ほど、脳の年齢が高い、歳をとっているというわけだ。もちろん、年齢や性別、学歴などは関係ない。

 健康のために、食事や運動に気をつけることと同じくらい、睡眠時間は大事なもの。きみも夜ふかし厳禁だぞ!

<第4回に続く>