家族の名前を呼び間違えるのはどうして? 脳が名前を記憶するときに○○しているから/ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典⑥

暮らし

公開日:2020/9/13

『びっくり事典』シリーズの最新刊! 今度のテーマは「脳」です。学習や記憶はどのようなメカニズムで行われている? 光や音などの外部刺激から、どのようにして世界観を作り上げている? など、脳にまつわるさまざまな謎を紹介していきます。

『ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典』(四本裕子:監修、加納徳博:絵、こざきゆう:文/ポプラ社)

家族の名前を呼びまちがえるのはしょうがない

ざんねん度 ★★★☆☆

ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典

 親が子の名前を兄弟の名前とまちがえて呼ぶことは、よくあることだ。どうしてそんなことが起こるのかといえば、脳が、名前や言葉を記憶しておくとき、似たようなものどうしでグループ分けしているからなのだ。

 たとえば家族の名前は、「愛情を注ぐもの」のような、同じグループに分けられている。だから家族どうしの名前を呼びちがえてしまうのだ。同じく、友だちの名前は別のグループにわけられているようで、友だちどうしだと名前をまちがえやすいが、家族の名前とはまちがえにくい。

 また、脳はペットも家族と同じグループ分けしているのか、家族とペットの呼びまちがいもありがち。「ペットは家族の一員」なんていうけど、脳自身がそう思っているのかもね。

<第7回に続く>