斉藤壮馬の「次にくるマンガ」はすべてのSFマンガファンにおすすめの1冊! 「世界の素敵な一面を垣間見たような、幸せな気持ちに」
公開日:2020/9/12
ダ・ヴィンチとniconicoが共催する、読者参加型のマンガ賞「次にくるマンガ大賞」。6回目を迎えた今年、「コミックス部門」と「Webマンガ部門」をあわせたエントリー数はなんと4768作品に! 投票数は約33万票にも及んだ。8月19日に結果が発表され、『ダ・ヴィンチ』10月号(9月4日発売)では「次にくるマンガ大賞2020」を特集。ずらりと並んだ旬の注目作をチェックしてみてほしい。(本記事は『ダ・ヴィンチ』10月号より転載)
作品がおもしろかったときの高揚感は格別ですよね
Q マンガの入手方法・読む時間・好みは?
A 書店で表紙買いをするか、Kindleで手当たり次第に購入。続きものの場合はキリのいいところでやめるのが苦手なので、たいてい夜更かしをしてすぐに読みきってしまいます。特にジャンルを限定せずに色々と読みますが、雑誌でいうと『アフタヌーン』『ガロ』『IKKI』などの、青年誌かつサブカルチャー寄りの雰囲気のものが好きです。ウェブだと『トーチweb』のものをよく読んでいます。
Q 特に好きな作家・作品は?
A 漆原友紀さん、今市子さん、金田一蓮十郎さん、日渡早紀さん、荒川弘さん、つげ義春さん、panpanyaさん、萩尾望都さん、水上悟志さん、石黒正数さんなどの作品が好きです。
Q 新しいマンガの見つけ方は?
A 基本的には友人からの口コミでしたが、最近はネットの広告がきっかけになることも多いですね。作家さんで買って、おもしろい作品は遡って前作を購入したりもします。
Q すばらしいマンガに出会ったら?
A マンガに限らず、様々な縁で出会った作品がおもしろかったときの高揚感は格別ですよね。世界の素敵な一面を垣間見たような、幸せな気持ちになります。
Q おすすめの「次にくるマンガ」は?
A カメラマンの馬込将充さんに教えてもらった、八木ナガハルさんの『無限大の日々』です。ハードSFを可愛らしい絵柄で描いている、すべてのSFマンガファンにおすすめの一冊です。八木さんの『惑星の影さすとき』も最高です。夏はやっぱりアイスとビールとSFですよね。町田洋さんの『夜とコンクリート』『惑星9の休日』、市川春子さんの『虫と歌』『25時のバカンス』なども夏が来ると読み返したくなります。
さいとう・そうま●山梨県生まれ。声優。フォト&エッセイ集『健康で文化的な最低限度の生活』、本を紹介する『SOMA SAITO 本にまつわるエトセトラ PHOTO BOOK』など書籍も上梓。『ボイスニュータイプ』の本誌・WEB、両方で連載を持つ。
斉藤さんが選ぶ 次にくるマンガ
構成・文:波多野公美