から揚げ、卵焼き、チャーハン…見慣れた料理がマヨネーズを足すだけでこんなに変わるなんて! 【作ってみた】
公開日:2020/9/5
日常的に作っている定番料理、もしそれを“得意料理”にすることができたら、きっと料理への自信もぐっと高まるはず。でも、忙しい中で手間を増やすのはなかなか難しい。無理せず続けられる作り方で、簡単においしくできないものか…。そう悩んでいる人にオススメしたいのが、『考えなくても失敗しない! 調味料シリーズ vol.2 マヨネーズ』(KADOKAWA)だ。
本書は、身近なマヨネーズを活用していつもの料理をレベルアップさせるという“ちょい足し”レシピを紹介する1冊。マヨネーズは、卵、酢、塩、油を混ぜ合わせて作られる調味料。このマヨネーズに含まれている成分が、お肉をしっとりジューシーに、チャーハンをパラパラに仕上げてくれるという。
また、実はマヨネーズを使うことで糖質オフ効果も! 糖質は醤油やソースよりも低く、コクがあるので少量でも満足感が得られる。さらに、塩分はケチャップやソース、フレンチドレッシングより控えめで、塩分カットにもなるという、画期的な調味料なのだ。マヨネーズは一人暮らしだと余らせてしまいがちな調味料なので、こうして多くの料理に使えるのもとてもありがたい。そこでさっそく、いつもの料理にプラスして作ってみた。
「とりのから揚げ」(本書8ページ)
さて1つめは「とりのから揚げ」。1口大に切った鶏もも肉にねぎ、酒、醤油、塩、コショウ、マヨネーズ、片栗粉をもみこみ、170度の油で2度揚げすれば完成。あとはレタスと一緒に器に盛り付けるだけ。
マヨネーズに含まれる酢の効果で肉はしっとり、油でコーティングされるので中はジューシーに仕上がる。今回はレシピ通り鶏もも肉で作ったが、鶏むね肉で作ってもしっとり仕上がりそうなので、次はむね肉でも作ってみたい。マヨネーズと相性のいいカレー粉を足すなどのアレンジもおいしそうだ。
「厚焼き卵」(本書9ページ)
2つめは「厚焼き卵」。トマトは種を除いて粗みじんにしておく。ボウルにマヨネーズ、酒、砂糖、塩、卵、トマトを入れて混ぜ、マヨネーズを薄く伸ばした卵焼き器で卵焼きにすれば完成。大根おろしと醤油で食べる。
マヨネーズの効果で冷めてもふんわりしっとり食感で、いつも通りの手順で作ったとは思えないクオリティ。塩と砂糖の甘じょっぱい味つけとトマトの酸味の相性も抜群。マヨネーズのコクが効いているので、何もかけずに食べてもおいしいくらいにまとまった味!
「和風卵チャーハン」(本書13ページ)
最後は「和風卵チャーハン」。ボウルに温かいご飯とマヨネーズを入れてよく混ぜておく。フライパンにマヨネーズを入れたら中火にかけ、溶き卵を加えて半熟まで加熱し、ご飯を入れてパラパラになるまで炒める。梅干し、ちりめんじゃこ、酒、塩コショウを加えてさらに炒め、最後にねぎを加えてさっと混ぜれば完成。
マヨネーズがご飯を1粒1粒コーティングしてくれているのでお米同士がくっつかず、お店で出てくるようなパラパラのチャーハンに。味もマヨネーズが効いていておいしい! 梅チャーハンは好きでよく作るが、そこにマヨネーズを組み合わせたことはなかった。次回からはぜひこの方法で作りたい。
どのレシピも、マヨネーズの風味が加わってコクが深まるのはもちろんのこと、卵や酢、油が入っているからこそのうれしい効果がそれぞれあり、改めてマヨネーズのポテンシャルの高さを感じた。これで糖質オフ、塩分カットにもなるなんて、使わない手はない。
この『考えなくても失敗しない! 調味料シリーズ vol.2 マヨネーズ』には、ほかにもハンバーグやカルボナーラなどの定番料理をはじめ、ポテトサラダやグラタン、タルタルソースのアレンジなど、“ちょっと気を利かせたいつもの料理”が掲載されている。本書でマヨネーズの使い方をマスターして、毎日の食生活をもっと充実させてみては?
調理、文=水音(月乃雫)