「バファリンの半分はやさしさ」…その「やさしさ」の正体は?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、バファリンのCMでお馴染みのフレーズ「バファリンの半分はやさしさで出来ている」の「やさしさの成分」について解説します。
雑学クイズ問題
バファリンの半分である「やさしさ」とは何?
A. 開発者の気持ち
B. 価格が安いため財布にもやさしい
C. 薬が早く効いてほしい気持ち
D. 合成ヒドロタルサイト
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
バファリンの半分はやさしさ…その成分の正体とは!?
皆さんは「バファリンの半分は何で出来ていると思う?」と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
バファリンのCMで有名になったキャッチフレーズ「バファリンの半分はやさしさで出来ている」を思い浮かべるのではないでしょうか? このCMのキャッチフレーズはかなり浸透していて、おそらく多く人が「バファリンと言えばやさしさ」といったイメージをもってるのではないでしょうか。しかし、この「やさしさ」の正体が何だか気になった事はありませんか?
この雑学では、バファリンのやさしさとは具体的に何なのか、真面目に検証したいと思います。
バファリンに含まれている成分
まず、バファリンに含まれている成分について調べてみました(ちなみに「バファリンの半分はやさしさ」のCMはバファリンAのCMだったため、このバファリンAの成分です)。
・アセチルサリチル酸(アスピリン)…330mg
・合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)…100mg
バファリンA1錠の主成分は大きくこの2つです。この2つの成分にはどのような効果があるのでしょうか。
●アセチルサリチル酸(アスピリン)
バファリンAの主な成分は「アセチルサリチル酸(アスピリン)」で。主な作用として「炎症、発熱、痛み」を引き起こす物質である「プロスタグランジン」が作られるのを抑制する効果があるそうです。このため、炎症やそれに伴う腫れや痛みをやわらげて熱を下げてくれるんですね。しかし、この成分には副作用も存在します。それは、胃腸への負担が大きいということです。注意書きにも空腹時の服用は避けるように書かれているのはそのためです。また、胃腸がもとから弱いという人についても服用する際には注意が必要です。
●合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)
続いては、2番目に多く含まれている「合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)」について紹介します。主な作用は胃酸を中和して、胃の粘膜を保護することにあります。さきほど解説したアセチルサリチル酸の副作用である胃腸への負担を、合成ヒドロタルサイトが軽減してくれるということですね。また、アセチルサリチル酸は胃の中で溶けにくい成分のため、合成ヒドロタルサイトが吸収を助けているそうです。
つまり「優しさ」の正体とは!?
バファリンAの主な成分と作用についてはおおよそわかりました。胃腸への負担がある成分を、胃腸を守る成分により負荷を軽減しています。
つまりバファリンの「やさしさ」の正体とは「胃腸へのやさしさ」、つまり「合成ヒドロタルサイト」のことだったのです。しかし、バファリンAを構成する成分のうち、合成ヒドロタルサイトは1/4程度しか含まれていないため、厳密には半分ではないですね……。最近のCMではあのフレーズが使われていないことにももしかしたら関係しているのでしょうか。でもきちんと「胃を守る成分配合」と謳われています。
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D. 合成ヒドロタルサイト」でした!
まとめ
バファリンAの主な成分は「アセチルサリチル酸(アスピリン)」と「合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)」である。
アセチルサリチル酸(アスピリン)には「炎症、発熱、痛み」を抑える作用があるが、胃腸への負担が大きい。
合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)には胃の粘膜を保護し、アセチルサリチル酸の吸収を促進する作用がある。
つまり、バファリンのやさしさの半分とは「合成ヒドロタルサイト」である。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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