「私は愛されない」フィルターを持ってない? 運命の人を引き寄せる“恋愛自己肯定力”とは
公開日:2020/9/11
好きだからこそ、彼の意見を優先し、精一杯尽くすけれど、その先に待っているのは、なぜかいつも悲しい別れ。こんなにも頑張っているのに、どうして恋愛がうまくいかないんだろう…。そんな苦しみを抱えている人に、ぜひ手に取ってほしいのが『恋愛自己肯定力 LESSON 「私なんて」フィルターを外す38のヒント』(Kana/KADOKAWA)だ。
私たちは心のどこかで、「恋愛は頑張るもの」だと思っている。だが、著者は努力ではなく、「頑張っていてもいなくても、私は愛されていい」と自分にOKを出せるようになることがずっと愛され続けるには大切なのだと語る。そのために大切なのが、自己肯定力。本書では自身の経験を通して見つけた「私は愛されない」フィルターの外し方や恋愛自己肯定力の高め方を紹介している。
「私は愛されない」フィルターを外すには?
「私は愛されない」フィルターを持っていると恋愛がうまくいかない理由は3つある。
① 彼の負担が大きい恋愛になる
②「愛されないフィルター」はダメンズホイホイ
③「愛されない未来」を自分で引き寄せる
③は本当だろうかと思う人もいるかもしれないが、具体例を想像すると納得がいく。
例えば、仕事が入って彼からデートのキャンセルを言われた時、「私は愛されない」フィルターを持っている人は、愛されていないから仕事を優先されているのだと思い、「私と仕事のどっちが大切なの」と彼を困らせて、愛されない未来を自分の手で引き寄せてしまう。
一方、恋愛自己肯定力が高く、「私は愛される」フィルターを持っている人は同じ状況でも前向きに捉えられ、彼を気遣えるので、恋愛の結末がまったく違ったものになるのだ。
では、どうしたら「私は愛される」フィルターを持つことができるのか。その方法のひとつとして著者が勧めるのは、自己否定してしまう時の「囚われ」から自分を解放すること。
自己否定の裏には「~すべき」という「囚われ」が隠れている。恋愛自己肯定力を高めるには「否定」と向き合い、自分が囚われているものに気づくことが大切なのだそう。具体的なレッスン法は本書に詳しく記されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
ちなみに、このレッスンを行っても気分がスッキリしない場合は、親子関係を振り返ってみることも大切。恋愛は幼少期の親子関係の再現と言われているため、子どもの頃の本音から思考癖や囚われとも向き合ってみよう。幸せな恋愛を掴むための第一歩は、自分を知ることから始めるのだ。
「自分軸」を持って感情不感症ではない私に
いつも彼に執着してしまう恋を繰り返している方は、「人にどう思われるか」という他人軸ではなく、「私はどう思うか」という自分軸を持ち、精神的自立ができる女性になっていこう。
そのために必要なのが、4つのレッスン。
① 自分の感情を知る
② 好き、嫌いを判断する
③ やりたいことを見つける
④ 夢ノート、未来年表を書く
中でも、なるほど…と思ったのが、自分の感情を知るレッスン。他人軸で生きている人の中には、どんな時に自分がどのような感情になるのか分からない人が少なくない。そのため著者は、ノートに悲しいと思ったエピソードや楽しいと思うことなどを書き出し、感情不感症を改善していこうとアドバイスしている。
恋人は心のよりどころになりやすく、依存したくなることもあるが、笑い合えない関係になってしまっては悲しい。大切な人の笑顔を奪わないためにも恋愛自己肯定力を高めることは大切なのだ。
なお、本書には愛されフィルターを身につけた後に役立つ恋愛ノウハウも。特に、結婚後も末永くいい関係を築ける「お相手の絶対条件」やお付き合いまでのHOW TOは婚活女性にぜひとも見てほしい内容となっている。
自分と向き合うことは、とても怖い。しかし、勇気を出してこそ、見えてくる新しい道はたしかにある。ダメでどうしようもない私が大キライ…。そう苦しんでいる人にこそ、届いてほしい1冊だ。
文=古川諭香