年収がさほど変わらないはずなのになぜ? 投資の師匠との出会い/サラリーマンは寝ながらお金を増やしなさい①
公開日:2020/9/23
「お金を増やす」仕組みを作って、投資で毎年1000万円の不労所得を目指そう! 投資に才能や努力は必要ありません。必要なのは、自分に合ったお金を増やす方法です。不労所得の入門書から、著者が実体験で得た「お金を増やすためのマインド」をご紹介します。
師となる高校の同級生との出会い
ゴールデンウィークに、地元に帰省していたときのことです。
実家にいる間は、ウチの親が食費や寝る場所も提供してくれるのでお金がかからず、雅子は大満足です。寝る場所と言っても、実家ですが(笑)。
また、私も実家に帰省すると、妻には内緒で母親からお小遣いがもらえるので、いつも長期休暇は楽しみにしていました。
そんなゴールデンウィークに、高校の仲間との飲み会に参加しました。そこで、10名ほどの同級生が集まって、仕事の話や高校時代のエピソードを話していたのです。
その飲み会に、大神くんが3年ぶりに参加していました。
高校時代は、特に目立った生徒ではなく、何をするにしても私よりも優秀なところはないと思うような印象でした。
そんな大神くんに久々に会うと、今までとはまったく違う印象になっていたのです。
堂々として自信に満ち溢れ、腕には高そうな時計をし、ビジネスバッグも高級そうな革製でした。今、考えるとルイ・ヴィトンの時計とバッグだったと思います。私と年収がさほど変わらないはずの彼が「なぜ?」と不思議になりました。
彼の変化に気づいたのは私だけだったようで、ほかのメンバーは、特に気に留めることもなく飲んでいました。お金について意識している私だからこそ、この印象の違いに気がついたのですね。あの厚子事件があったおかげです。
「大神くんって、ゴールデンウィークの予定はどんな感じ?」
「特にやることないから、買い物にいくくらいかな」
「だったら、最終日にちょっとお茶でもしない? 久々に話したいなって」
1次会が終わった後に、ほかのメンバーに気づかれないように、大神くんに声を掛けて後日会う約束をしたのです。
大神くんはこの日、1次会で帰っていました。私はその後に、2次会に参加し、キャバクラに行くメンバーを羨ましくも思いながら、お金がなくていけないことを皆に悟られないよう、さわやかに見送って帰宅しました。
弟子入り決定
ゴールデンウィークの最終日に大神くんとお茶をしました。世間話で盛り上がる間もなく、単刀直入に大神くんの変化について聞いたのです。
大神くんからの返答はとってもシンプルでした。
「大神くんの印象が変わった気がしたんだけど、何かあったの?」
と私が聞くと、
「投資をしてるから」
あまりにもあっけない回答にびっくりしました。大神くんは、投資でお金を得たことで、生活も気持ちにも余裕が出たからだと教えてくれました。
私は、この数ヶ月間のお金を増やすためにトライした内容を伝えました。
正直、同級生に頭を下げて相談するのはプライドがあるので戸惑いもあったのですが、大神くんは同じ会社でもないですし、住んでるエリアも異なるので、私が相談したことが私の周りに漏れることはないと思ったんです。
安易に言いふらされたり、SNSで拡散されたら嫌ですからね。
「鷹幸くん、副業にトライしてみたんだね! トライできない人が多い中でえらいよ」
「副業は労働型だから、大変だよね。僕が実践していることは、仕組みで行う投資だけども、よければ教えるよ」
大神くんは、私の行動を評価してくれ、自分が実践していることだったら教えると言ってくれたのです。
「本当! 教えて教えて!」
と私は、軽い気持ちで答えました。
私の軽い発言を聞いて、大神くんの表情は険しくなりました。
「鷹幸くんに教えるけども条件がある、この条件を飲めないようだと教えることはできない」
「お金を取るとか、言わないよね?」
「鷹幸くん! 喝っ!!!」
「すいませんでした」
大神くんは、3つの条件を提示してきました。
①自分を師と崇めること
②師の教え以外は、実践しないこと
③成功したら、人に教えること
大神くんは、この投資手法を大神くんの母方の叔父さんに教えてもらったそうです。その叔父さんとの約束が、この3つの条件だったとのことです。
師匠から、美味しいところだけつまみ食いして、自分だけ得しようとする人間には教えるな、ときつく言われているということです。
このときの私は、自分が成功したら他人に教えるのも面倒だし、自分だけ得したいから、まずは大神くんに嘘でも頭を下げて手法を学ぼうとしました。
形だけ真似れば、自分のほうが学生時代優秀だったので、大神くんよりも成功すると思っていたんです。
今考えると、ゲス野郎です。
今の私からは、想像できない行動ですね(笑)。面白いことに、自分が成功すると、他人に教えたくなるもんなんです。大神くんの言葉ではないですが、自分が満たされると気持ちに余裕が生まれ、他人にも同じ気持ちになってほしいと思うんです。
しかし、まだまだ若い当時の私は、しぶしぶ条件を飲んで大神くんに頭を垂れ、教えを乞いました。
「大神くん、3つの条件はわかったから、ぜひ教えてください」
その当時の私は、大神くんに対して
「負けたくないし、そもそもの素材では負けてない」
と本気で思っていました。
今思うと、プライド高すぎですね。