血糖値の乱降下が「うつ」を引き起こす⁉ ガムを噛んで甘いものを抑制しよう! /かからない大百科③

健康・美容

公開日:2020/9/28

コロナ禍の「巣ごもり生活」で、心身ともに健康を保つための生活習慣とは? 『ホンマでっか!? TV』『世界一受けたい授業』などにも出演した疲労外来ドクターが、本当に正しい予防対策をわかりやすく解説。今すぐできる61の対策法から、一部をご紹介します。

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『かからない大百科 – 女性専門の疲労外来ドクターが教える本当に正しい予防対策61 – 』(工藤孝文/ワニブックス)

口寂しくて食べちゃう人こそガムを噛め!

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血糖値の乱降下がうつを引き起こす

 口寂しくてつい甘いものを食べてしまう……。これは、糖質によってセロトニンなどの幸せホルモンが分泌されるため。つまり甘いものを食べると人は気分がよくなるのです。しかし、この幸福感は一時的なもの。食べた糖分はブドウ糖に変換されて血液中の糖分量(血糖値)を上昇させます。

 もし上昇速度や上昇の幅が急激だと、血糖をコントロールするインスリンホルモンが大量に分泌され、必要以上に血糖値が下がって強い空腹感、気分の落ち込み、体のだるさを引き起こすのです。

ガムで満腹感と抗菌力を手に入れろ!

 また、糖質は中毒性があり、気づかぬうちに糖質中毒になっている人が多くいます。ですから、頻繁に甘いものを欲するなら「甘いものに依存してはいけない!」と自覚して、ガムを噛む習慣をつけてください。

 噛むことで脳の満腹中枢が刺激され、空腹感が緩和されます。さらにストレスホルモンの分泌を減らす効果もあります。また、高い抗菌力を持つ唾液が分泌されることで、口腔内を清潔に保ち、ウイルスの侵入を防ぐ効果も。ガムは糖質を含まないキシリトール配合のものがおすすめです。

「あ、今日いい感じ♪」が続くコツ
デスクの上には、キシリトールガムを常備しよう

イライラするな〜と思ったら
「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)もみ」

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首のコリをほぐすと副交感神経が優位に!

 イライラやストレスを感じたら、耳の下の骨から鎖骨まで走る胸鎖乳突筋をもんでみてください。副交感神経が優位になり、リラックスしてイライラが解消されます。

 首には、脳と体をつなぐ重要な血管、リンパ、神経が集まっています。ストレスによる緊張や長時間のデスクワーク、慢性的な猫背などで首の筋肉にコリが生じると、血液や神経の状態が悪化し、脳の働きや自律神経に悪影響を及ぼします。胸鎖乳突筋もみはこうした首のコリをほぐすのに最適。めぐりが改善され、自律神経が整います。

胸鎖乳突筋にあるツボも刺激してダブルでコリ解消

 胸鎖乳突筋もみのやり方は、顔を左右どちらかに振って、耳の下から鎖骨まで走る筋を浮かび上がらせます。その筋を、片方の手で上から優しくさするだけ。強く押すと血管や神経に負荷をかけてしまうので、気持ちよいと感じる程度に行いましょう。コリがひどいとはじめは痛みを感じますが、次第に落ち着いてくるはず。

 同時に、胸鎖乳突筋にある5つのツボも刺激されて、首や肩のコリをほぐす効果もアップします。また、血行がよくなる入浴中に行うとより効果的です。

「あ、今日いい感じ♪」が続くコツ
首や肩のコリを放置しないこと!

自律神経を整える!
胸鎖乳突筋の5つのツボ

胸鎖乳突筋とは、耳の下から鎖骨まで走る筋肉のこと。猫背や長時間のデスクワークなどで、姿勢の悪い状態が続くと胸鎖乳突筋に負担がかかってコリが悪化します。すると筋肉が硬くなり、体と頭をつなぐ血管、神経、リンパのめぐりが滞って、自律神経の乱れなど様々な不調を生み出します。ここではP44の「胸鎖乳突筋もみ」で、参考にしてほしい5つのツボを紹介します。どのツボも胸鎖乳突筋の上に並んでいるので、胸鎖乳突筋をもむだけで刺激できます。ぜひ、ツボを意識しながらマッサージを行ってみてください。

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<第4回に続く>