30万部突破の大人気睡眠本がマンガに! スタンフォード大学医学部教授が教える最高の睡眠のための方法
公開日:2020/10/6
「朝、起きられない」「日中眠くて仕方がない」「寝ても疲れがとれない」…。睡眠に悩みを抱えている人は決して少なくないだろう。そんな人は『マンガでぐっすり! スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治:著、星野卓也:シナリオ、四方山哲:作画/サンマーク出版)を読んでみると良い。この本は、30万部を突破した大人気の睡眠本『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治/サンマーク出版)のマンガ版。睡眠研究の総本山・スタンフォード大学の医学部教授が教える究極の睡眠法を、マンガと解説とで手軽に学ぶことができるのだ。
主人公は、乳製品の専門商社で働く竹宮まゆ。海外とのやり取りをすることが多い彼女は、いつも寝不足気味だ。最近では会議中にうとうとしてしまったり、イライラしたりすることも増え、肌もカサカサに…。
そんなある日、まゆは、若手睡眠研究者・如月タクミと出会い、「不調は、すべて『睡眠負債』が原因だ」と指摘される。睡眠研究者の間では、睡眠が足りていない状態を「睡眠不足」ではなく「睡眠負債」と表現するらしい。「借金」と同様、「睡眠」も不足して返済が滞ると首が回らなくなり、しまいには脳も体も思うようにならない「眠りの自己破産」を引き起こすことになるという。
そこで、タクミが教えてくれたのは、科学的根拠に基づく「睡眠の質を上げる解決策」。はたして、まゆは、よい睡眠をとることができるようになれるのだろうか。そして睡眠の質を上げることで仕事の質をも高めることができるのだろうか。
タクミによれば、睡眠の質を上げるためには、寝始めの最初の90分「黄金の90分」で深い睡眠をとることが重要だという。「寝不足が続いているけど、睡眠時間は増やせない」という人も多いだろうが、寝始めの90分の眠りが深ければ、6時間睡眠の人であっても、8時間睡眠の人よりも疲れがとれることもあるのだそうだ。
タクミの話を聞いたまゆは、まゆなりに睡眠の質を上げようとするが、その方法はことごとく裏目に出てしまう。たとえば、まゆは、疲れるまで筋トレをして、寝る直前に、湯船につかって体を十分に温めてから寝ていた。冷え性のため、靴下を履いたまま眠りにつくことも少なくなかった。どれも睡眠に良さそうな行動に思えるが、これらの行動がすべて間違っていたらしい。
最高の睡眠は、体温によってもたらされる。人間は、覚醒しているときの体温は高く、眠るときは体の奥の深部体温は下がるようにできている。入眠前の運動は、交感神経を活発にし、体温が下がりにくくなってしまうためオススメできないのだ。また、就寝の90分前までにすませられるのならば、湯船につかるのは良いが、寝る直前になってしまうのならば、シャワーですませるのがベスト。そうしないと、深部体温が上がりすぎて眠りにつけなくなってしまう。また、靴下を履いたまま眠ることも足からの熱放射を妨げるためNG。足からの熱が逃げないと、深部体温が下がりにくいため、眠りの質の悪化につながるのだ。
睡眠を改善しながら、仕事にも全力を注ごうとするまゆを応援しているうちに、睡眠の質を高める方法を自然と学んでいる自分に気づく。ちょっとした工夫で、睡眠の質を変えることは可能なのだ。睡眠を改善することは、身体の不調の改善にもつながる。あなたも、この本で、まゆと一緒に「最高の睡眠」を手に入れてみてはいかがだろうか。
文=アサトーミナミ