「先人の名言」から生き方は学べ! 元東レ取締役・佐々木常夫の『ビジネスマンの教養』に注目
公開日:2020/10/9
「働き方改革」が声高に主張され、社会に大きな変化が訪れている昨今。目指すべき目標や生き方の指針を決めるのは、今までよりも格段に難しくなっている。そんな中、現代社会を生き抜くためのヒントが詰まった書籍『ビジネスマンの教養』(ポプラ社)が2020年9月9日(水)に発売され、ネット上で話題を呼んでいるようだ。
著者は元・東レ取締役や東レ経営研究所社長など、華々しいキャリアをもつ佐々木常夫。ビジネスマンとしてさまざまな功績を残す一方、仕事と家族の世話との両立を図るために「最短距離」で「最大の成果」を生み出す仕事術を追求。最近では「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在としても知られている。
同書では、佐々木が部下をまとめるマネジメント力を磨くなかで心に刻んできた「真に学ぶべき教養」をまとめて収録。自分の人格形成に影響を与えてきた先人たちの名言を取り上げ、ビジネスや人生に関する考察を繰り広げていく。
第1章では「自分自身と向き合う」と題して、心理学者のアブラハム・マズローによる「自分自身に対する認識を変えれば、人間は変わる」といった言葉や、経営者・著述家として知られるキングスレイ・ウォードの「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」などの言葉を紹介。
また第3章「苦難のときこそ、常に前を向く」では、アメリカ大統領のリチャード・ニクソンによる「人間は負けたら終わりなのではない。やめたら終わりなのだ」という名言を引用し、東レ時代の“やめたら終わり”に関するエピソードを明かしている。豊富な人生経験に裏打ちされた言葉に、ネット上では「たしかに現場から逃げないことが大切ですね」「社会人としてかなり共感できる内容だし、それを実感する機会も多い」「『やめたら終わり』か…とてもよく分かる」と感銘を受ける人が続出していた。
これまでに『40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい』や『そうか、君は課長になったのか。』といったベストセラーを手掛けてきた著者の最新作。社会人としていかに生きるべきか悩んでいる人は、同書を紐解くことで新たな指針を見出せるかもしれない。