今すぐ見てほしい! 待望の韓国初BLドラマ『君の視線が止まる先に』。 一途に思い続けることの苦しみ、愛おしさ…2人の行方は?
更新日:2020/10/7
日本だけでなく、タイやフィリピンなどアジア各国で盛り上がっているBLドラマ作品。そして、2020年になり『愛の不時着』や『梨泰院クラス』などの作品でさらなる韓国ドラマブームを巻き起こした韓国からも、待望のBLドラマ『君の視線が止まる先に』が制作されました。本作は日本でもRakutenTVで先行配信されています。
これがまた! めちゃくちゃいいのでいますぐ見てほしい! …そう、つい語彙力を失いながら勧めてしまうほど興奮してしまう良作なのです。そのくらい、心を惹きつけて離さない、本作をぜひ見てもらいたいのです! とはいえ、韓国ドラマと聞いて、「長いんでしょ?」と二の足を踏んでいる方、ご安心ください。本作は10分から15分の短編の全8話。全部で91分、メイキングが4分と、とてもお気軽に見ることができるので、一気見は必至。しかも、本作はすべて1本にまとめられ、10月2日から映画としても公開されます。映像美も素晴らしいので、映画館で観てみるのもオススメです!
本作は、財閥の息子として生まれた自由奔放な2世・テジュと、その傍を影のようにいつも離れずにいる無口なボディーガード、グクの物語。グクは、テジュの父親からテジュを守るように任務を与えられ、幼少の頃からひとつ屋根の下に暮らし、彼を守り続けていたのです。親友であり、主従関係があるふたりは、高校生になるまでいい関係を築けていたのですがグクはテジュ対し、ひそかに恋心を抱いてしまうのです…。
たしかに、“美”をそのまま擬人化したかのようなテジュは、魔性の魅力を持ち、女の子からモテモテ、さらに自由気ままで我儘でいながら、グクに対して少し甘える姿を見せ……そりゃ好きになりますわ! 自然の摂理! でも、任務を全うするグクは、そんな気持ちを一切表に出すことなく、女の子とキスをする姿さえも感情を殺しつつそばにいて、影に徹しているのです。
でもある日、グクを好きになる女の子が出現してからは状況が一変。テジュへの気持ちから目をそらそうとするグクは、その女の子とデートを重ねていくのですが、その恋愛のコーチさえも買って出ていたはずのテジュの中に、嫉妬のような、独占欲のような、あらたな気持ちが芽生え、今までにない苛立ちを感じ、グクに感情的に当たってしまうように…。どうして人は失ってはじめて気づくの! しかも、お互いを想っているのは確かなのに、その気持ちに素直になることができず、すれ違いの日々が始まり、我々視聴者はどうにもならない気持ちをただただ「なんでそこで引き留めないんだ」「なんで素直に気持ちを言わないんだ!」と独り言で発散することしかできず…。
さらに本作が素晴らしいのが、タイトルの『君の視線が止まる先に』という通り、グクの視線を中心に描かれていくところ。愛する人を自然と追ってしまうからこそ、気持ちや言葉は騙せても、視線は騙せない。その視線に視点を置いてみてみるとさらに本作の深さが増すのです。
悲恋ものが多く描かれ、それが本当に素晴らしい韓国の作品だからこそ、本作は切なさ倍増で展開していきます。美しい映像と、しっかりと描かれる心の機微、そして、誰かを一途に思い続けることの苦しみ、愛おしさ…。果たして2人の想いは、重なるのか――。その結末はぜひ、その目で、心で、確かめてください。
本作でテジュを演じるのは、ハンギチャン。
https://www.instagram.com/p/B_yy0eUJfek/
彼は2019年の『PRODUCE X101』に出演し話題となりました。このルックスでダンスも歌もできる、さらに183cmの長身を生かしてモデルとしても活躍という、その才能に死角なし。実は本作で主演に抜擢され俳優デビューを果たしました。とはいえ、デビュー作とは思えないほどの圧倒的な演技を見せてくれています。
そして気持ちを押し殺しながら、一途にテジュを想うグクを演じていたのはチャン・ウィス。
https://www.instagram.com/p/CDG_MQZBW2H/
モデル出身で、過去には長髪をトレードマークにして圧倒的な存在感を見せていましたが、兵役を経て、再出発としてモデルだけでなく、俳優としても活動を開始。本作が挑戦作となりました。現在はWEBドラマ『キス妖怪』に出演中です。
ふたりのインタビュー映像はこちら。
インスタではふたりの麗しい姿も見ることができます。
https://www.instagram.com/p/CC2ccriB7Uj/
ふたりのプライベートな写真たちは、ドラマでの雰囲気とはまた違う姿を堪能できるので、ぜひ本編と一緒に楽しんでください。
実は本作は、韓国での初のBL作品なんだとか。これからも美しく切ないBL作品を生み出してほしいと願わない日はありません…! ぜひ長編を…!
文=吉田可奈
Rakuten TVで配信中
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