台風もキラキラネームの時代に突入!? すごく気になる「台風の名前」

スポーツ・科学

公開日:2020/10/16

台風もキラキラネームの時代に突入!? 実は面白い「台風の名前」

 主に夏から秋にかけて日本列島に襲来し、様々な被害をもたらす“台風”。今年も台風シーズンが到来し、気象情報に注目が集まっています。そんな台風にひとつひとつ名前がつけられていることをご存知ですか?

台風の名前はどんな仕組みで決まっているの?

 普段ニュースなどでよく耳にする台風1号、2号といった呼び方は、気象庁によって定められているもの。毎年1月1日以降に、台風が発生した順番でナンバリングされています。

 しかし実は台風には番号だけでなく、それぞれ個性的な名前がつけられています。

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 たとえば2019年8月半ばに日本に接近した台風9号は、果物の名前にちなんだ「レキマー」という名前をもっています。続いて発生した台風10号はカンボジア語で“鶴”を意味する「クローサ」と名付けられていました。

 気象庁の公式サイトによると、アジアで発生した台風の名前を決めているのは、日本を含む14カ国などが加盟した台風委員会。加盟国などが提案した140個の名前があらかじめストックされていて、そこから台風の発生順に1つずつ採用していくというルールがあります。

 ちなみに、すべての名前を使い終わると、また命名リストを最初から消化していくことになっているそう。

 実際に台風の名前を見てみると、日本からは「コイヌ」や「ウサギ」、「ヤギ」といった星座に由来するネーミングが登録されている模様。他の国からは孫悟空を意味する「ウーコン」や、プリンという意味の「バビンカ」などユニークな名前も提案されていて、ネット上では「台風のアジア名ってかわいい名前が多すぎると思う!」「変なセンスの名前ばっかりで面白いな」「大喜利感覚で名付けてるように見える」「台風の世界でもキラキラネームが流行ってるの?」と度々話題を呼んでいます。

クビになってしまう名前も……

 リストの中から繰り返し使用される台風の名前ですが、例外も設けられているとのこと。大きな災害をもたらした場合、台風委員会に加盟した国から要請されて、名前が変更されるケースがあるといいます。

 たとえば2017年の台風13号は「ハト」という名前でしたが、台湾に大きな被害をもたらしたため“クビ”扱いに。その後は代わりに「ヤマネコ」という名前が登録されました。

 また「ハト」の前に使用されていたのは「ワシ」という名前だったのですが、こちらも2011年にフィリピンへと災害をもたらしたため、廃止されています。

 いくらかわいらしい名前でも、台風によって引き起こされる被害は脅威的。台風上陸時には、身の回りの安全をしっかり確保してください。

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