木魚を叩く意味が意外すぎ!? 実はお経を読む時のアレを防ぐため/毎日雑学

文芸・カルチャー

更新日:2021/1/3

木魚を叩く意味が意外すぎた! 実はお経を読む時のアレを防ぐため/毎日雑学

 身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!

 この雑学では、お経を唱える時に木魚を叩くことの意外な意味や、実は勘違いされている線香の意味についても解説します。

雑学クイズ問題

お経を唱える時に木魚を叩く本当の意味は?

 A. 故人の魂を静めるため

 B. リズムをとるため

 C. お経だけだと味気ないため

 D. 眠気覚まし

 答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

 

木魚を叩く意味が意外すぎる、お経を読む時のアレを防ぐため

木魚の意味は意外と知られていない

 皆さんも人生で一度は法事に参加したり、お墓参りをした経験があるのではないでしょうか。その際にいろいろな法事の作法やマナーを予め勉強していく人も多いと思いますが、意外と知られていないことが実はまだたくさんあります。

 例えば、お坊さんがお経を唱えながら木魚をポクポクと叩いている姿は見たことがあるでしょう。その木魚を叩く本当の意味を知っていますか?

 お坊さんがお経を唱えながら叩くものですから、とても神聖な意味合いをもったことに思えますが、実はそこには意外な意味が込められていたのです。また、お墓参りや法事などで線香をあげる機会も時折ありますが、実は線香をあげることの本当の意味についてもあまり知られていません。

 今回は、木魚をたたく意味や線香をあげる意味など、知っているとためになる雑学・豆知識を紹介します。

お経を唱える時に木魚を叩く意味

 まずは、お坊さんがお経を唱える時に木魚を叩く意味について紹介していきましょう。

 お坊さんがお経を唱える際に使う仏具であることから、ご先祖様の魂を鎮めるといった神聖な意味合いが込められているように考える人も多いはずです。しかし、お経を唱える時に木魚を叩くようになった本来の意味は神聖なものではなく、木魚が誕生したころには、単なる眠気覚ましとしての意味合いで叩かれていたそうです。

 お坊さんのお経を長い時間聞いているとついウトウトしてしまうことがあり、それはいくら修行を積んだお坊さんでも同じことだそう。木魚が誕生したころのお寺ではお経の時に眠ってしまうお坊さんや修行僧が多かったそうで、これを防ぐために木魚を叩くようになったといわれています。なぜ魚を模した木なのかというと、魚はずっと目を開けていることから寝ないと考えられていて、魚のようにしっかりと目を開けて起きて修行に励むという意味が込められているからです。また、木魚を叩くことによって煩悩が吐き出されていくという説もあります。

線香をあげる意味は?

木魚を叩く意味が意外すぎた! 実はお経を読む時のアレを防ぐため/毎日雑学

 続いて、仏壇などで線香をあげる意味について解説していきましょう。

 現在では、線香の煙は亡くなった人の食事だと考えられていることから、できるかぎり良い食事をしてもらおうと高級な線香をあげる人もいらっしゃるでしょう。亡くなった人が次の命に生まれ変わるまでには線香の香りを食べるといわれることから、良い線香をあげれば来世が良い魂として生まれてくるとも考えられています。

 しかし、線香をあげるようになった当初のきっかけはこうした霊的な意味が込められていたわけではなく、死臭を消すためだったといわれています。昔は現在のように亡くなった人に防腐処理を施す技術などがなかったことから、どうしても防ぐことができない匂いや虫の問題がありました。当時は線香を焚くことによって強い香りを充満させ、故人の死臭を消したり虫除けにしたりしていたのですね。

 以上が、お経を唱える時に木魚を叩く意外な意味や、法事で線香をあげるようになった背景についてでした。いかがでしたか?

 それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

 

雑学クイズ問題解答

 雑学クイズ問題の答えは「D. 眠気覚まし」でした!

 

まとめ

 お経を唱える時にお坊さんが木魚を叩く本来の意味は、眠気覚ましのためである。

 昔はお経の時間に眠くなって寝てしまうお坊さんや修行僧が多く、常に目を開けている生物である魚を模した仏具を叩くことにより、魚のようにちゃんと目を開けて修行に励む意味を込めていた。

 線香は故人の防腐処理などがされていなかった時代に、死臭や虫の対策として焚かれていた。

 現在では、線香の煙は故人の食事だと考えられることもある。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

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