部下ノートを1週間続ければ見方が変わり、3カ月で習慣になる/部下ノート④
公開日:2020/10/8
1万人の上司が成果を実感! 部下が育てばあなたの会社からの評価も上がる。人事業務のプロフェッショナルである髙橋恭介・望月禎彦共著『簡単なのに驚きの効果 「部下ノート」がすべてを解決する』(アスコム)より、ダメな部下をできる部下へと成長させる新メソッドをご紹介します。
1週間で部下の見方が変わる
部下ノート継続の最初のターニングポイントになるのが1週間。
1週間書き続けることができると、自分自身が少し変わったことに気づきます。ノートを書くために、部下のことを、今まで以上によく見るようになるからです。
それまではまったく見ていなかった部下の細部にわたる行動や、気にしていなかった言葉が、目や耳に入ってきます。
たとえば会議なら、誰の発言が多いのか、発言していない人はどんな表情をしているのか、など、発言内容以外のことにも目を向けるようになります。
そうすると見えてくるのが、部下のいいところ。
「○○君の訪問件数が少しずつ増えてきている」
「○○さんの書類を整理するスピードが上がっている」
「今日も○○さんが一番早く会社に来た」
視野が広がればいいところも見えてくるし、気になるところもさらに見えてきます。
要するに、部下ノートは継続すればするほど、書くことに困らなくなるということです。
さらに、そのネタの重要性、つまり書くか、書かないかの選別もできるようになります。
3カ月続ければ、「部下ノート」は習慣になる
部下ノートの効果があらわれるまでの目安は12週、約3カ月です。もちろんそれまでに、小さな変化が起きることには気づけるし、成果となると、もう少し時間がかかることもあります。
3カ月を目安にしてほしいのは、効果も当然ながら、3カ月続ければ、それが習慣になるからです。そうなれば、効果が出るまで続けることができるはずです。
3カ月続けることができたら、本書に添付してあるノートをコピーして使ってもいいし、オリジナルの部下ノートをつくっても構いません。
日付、部下の行動、自分の行動、その結果がわかるように書き留めてあれば、部下ノートの機能は果たせます。つまり、自分のスタイルで部下ノートをアレンジしてもいいということです。
私が考える部下ノートの理想形は、日々気づいたことを書き続けて、評価もしていけることです。書かなければいけないという感覚さえもない。気づけば、部下ノートを広げて、自分のこと、部下のことを考えている。それが一番です。
そうなるまでは、フォーマットを使って書くことを習慣づけするほうが近道といえるかもしれません。
なかには、部下ノートを頭の中にインプットできる優秀な人がいるかもしれませんが、まずは、自分の手を動かしてノートに書き留めること。すべてはそこから始まります。
【次回に続きます】