80年で日本人が5000万人減!? 国連による衝撃の予測にネット騒然
公開日:2020/10/15
日本ではかねてより「少子化問題」が叫ばれ、政府も対策に本腰を入れています。しかし歯止めにはなっていないようで、少子高齢化が加速する日本の未来が調査によって浮き彫りになりました。
「2100年」の日本の人口は何人?
国連人口部は昨年6月18日、世界人口について2057年に100億人を突破すると発表しました。一方で、現在1億2000万人超の日本の人口は2058年に1億人を下回り、2100年には7500万人になると推測されてます。ちなみに2017年の調査では日本の人口が1億人を下回るのは2065年、2100年の日本の人口は8450万人としており、減少スピードが加速していることがわかります。
推計は国連人口部が各国・地域のデータを基にして独自に算出。現在77億人の世界人口はアフリカや西アジアを中心に増える一方で、日本や東欧諸国など26ヶ国・地域で2050年までにそれぞれ1割以上減るそう。
なお日本では人口減少とともに、高齢化も加速します。65歳以上の人口に対する現役世代(25歳~64歳)の比率は、現在「1.8人」。実は現時点で世界最低の数字となっていますが、2050年には「1.1人」まで減少すると予測されました。
世界と日本の人口推移の落差に、ネット上では「この先80年で5000万人も消えるなんて恐ろしい事態だと思う」「人類史上経験のない少子高齢化に直面しているのでは?」「2050年の現役世代が1.1人っていうのは経済にも打撃が大きそう」と驚きの声が続出。なお国連の予測によると地域別人口増加が最大なのはサハラ砂漠以南のアフリカで、現在の10億6600万人から2050年には21億1800万人に倍増するとしています。
日本の人口ピークは2004年の1億2784万人
少子化高齢化が社会問題となっている日本。そもそも日本の人口はどのような推移をたどってきたのでしょうか。過去に総務省が公開した「我が国における総人口の長期的推移」を見ると、鎌倉幕府が成立した1192年の人口は757万人。江戸幕府が成立した1603年には1227万人となっていて、今から400年以上前には既に人口が1000万人を突破していたことになります。
人口推移で大きな変化を見せたのは1868年の明治維新後。3330万人だった人口が、終戦を迎えた1945年までに7199万人へ増加したのです。終戦直後に一瞬下降した人口推移はその後再び上昇に転じ、2004年12月に日本の人口のピークとなる1億2784万人を記録しました。
次に「大都市部の高齢者人口の急増」の項目を見てみましょう。政令指定都市の神奈川県川崎市では、「2005年と2035年の高齢者人口伸び率比較」が65歳以上で2.0倍、75歳以上が2.5倍に。中核市の愛知県豊田市は65歳以上が2.1倍、75歳以上が3.0倍にもなっていて、大都市部における高齢者人口の伸びが顕著だとわかります。
少子高齢化はこの先さらに加速するのか。後世が直面する問題として、他人事ではありませんね。