新入社員、アンケートで働き方について本音を吐露してしまう
公開日:2020/10/20
会社でトラブルの種になることと言えば上司と部下の人間関係。とくに新入社員については意識のギャップから摩擦が生まれることも多いものです。今回は、そんな新入社員を対象とした最新のアンケート調査を見ていきましょう。
定年まで働きたい新入社員は約2割!?
2019年6月13日、株式会社マイナビが新卒で入社した男女600名を対象とした「2019年新入社員1カ月後の意識調査」の結果を発表しました。
そこで「あなたは、今の会社で何年ぐらい働くと思いますか?」と質問したところ、「定年まで働き続ける」と回答した人は全体でわずか21.8%という結果に。転職を想定している年数については「5年以内」が約37%で、その内「3年ぐらい」と想定している新入社員は13.3%となっています。
また「ずっと(長く)働きたいと思わない理由」についての質問では、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」と回答した人が44.4%で1位に。続いて「転職でキャリアアップしていきたいから」が29.7%、「色んな会社で経験を積んでいきたいから」が28.9%という結果になりました。
また、昨年6月14日に放送された『5時に夢中!』(TOKYO MX)では、この調査結果について堀江貴文さんが肯定的に言及。今後の社会について「RPAとかAIとかロボットとか、そういうので全然変わってくるんですよ。これから人を雇わなくなるんで」と分析し、“雇われる”という発想自体が古くなると指摘しています。
その一方、ネット上では否定的な意見が多いようで「起業したりフリーランスでやっていける人なんて、ほんの一握りでしかない」「みんなが独立してやっていくっていうのは机上の空論。現状では多くの人が非正規雇用で生活に苦しんでいる」といった声が上がっていました。
最近の新入社員は個人志向が強い?
他にも昨年6月には、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが「2019 年新入社員意識調査」の結果を発表。そこでは「社会人として働いていく上で大切にしたいことは何ですか?」という質問に、最多となる43.8%の人が「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」を選択していました。この割合は10年間の調査で5.8%上昇しており、過去最高の数値になっています。
続いて多かったのは「社会人としてのルール・マナーを身につけること」の42.2%ですが、こちらは過去最低となる数値。前年は1位を獲得した選択肢だったものの、同年の調査では2位と順位が逆転する結果になりました。
アンケートを通して分かるのは、今年の新入社員が仕事に関する専門知識やスキルの入手を強く重視しているということ。個人としてのスキルアップを目標とすることで、職場に依存しない働き方を目指している人が多いのかもしれません。
働き方や仕事についての意識は時代によって変わるもの。今後は一体どんな風に変化していくのでしょうか?