「新卒に戻ってクリエイターになりたい」 ←戻ってもなれません!?

ビジネス

公開日:2020/10/29

「新卒に戻ってクリエイターになりたい」 ←戻ってもなれません

 言うまでもありませんが、時間は不可逆なもの。「あの時にああしておけばよかった!」と思っても過去には戻れません。しかし仮に新卒の頃まで時間を巻き戻せるとしたら、どのような職業につきますか?

「新卒に戻れたら就きたい職業」の1番人気は?

 2019年5月に総合転職エージェントの「株式会社ワークポート」は、「新卒に戻れたら就きたい職業」についてのアンケート結果を発表。5位「公務員・教育」(9%)、4位「企画・マーケティング」(9.5%)、3位「管理(経理・財務・人事・広報)」(10%)、2位「エンジニア」(17.6%)という結果になりました。

 そして1位に輝いたのは、18.6%もの票を集めた「クリエイター」。どうやら専門的な職業は「転職する時も有利!」と考えられているようで、「それ相応の年収を稼げて、転職でその技術が評価されるため(40代・女性)」との回答理由が寄せられています。その他20代男性で営業職についている回答者からは、「自分の作ったものを世の中に残したい」と希望に満ちた声も。やはりクリエイティブな職業は、現役の社会人にとっても憧れの職業なのかもしれません。

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 しかし「新卒に戻ってクリエイターになりたい」という考え方には、シビアな意見も。例えば「そんなになりたいなら、なんで新卒の時にならなかったの?」などと突っ込まれていました。確かにただ憧れているだけなら、何度新卒時代に戻っても同じ道を歩みそう。また「本当に『なりたい』って熱意があるなら、新卒に戻らなくても今から努力してなれるよね?」とも指摘されています。

新卒時代に戻ってもあまり意味がない?

 本当にタイムマシンがあったとして、新卒時代に戻ればクリエイターになれるのでしょうか。以前ネット上では、現役クリエイターの「こんな学生はいらない」という書き込みが話題に。クリエイターとして通用しない人の特徴をあげていました。

 その中で話題になったのは、「何も成果物がない学生」というもの。クリエイター職を目指しているにも関わらず、学生時代の自由な時間で何も作ったことがない人は向いていないそうです。確かにプロになれば突然スキルが上がる訳ではなく、自分の時間が少なくなるだけ。なかなか辛辣な意見ですが、「まあ学生生活をどのように過ごしたかで、ある程度進路って決まっちゃうよね」「学生の時点である程度の成果を上げられなかったら、クリエイターを諦めた方がいい」と賛同する人も少なくありません。

 実際にクリエイターとして活躍するには、新卒時代よりももっと前に時間を戻す必要がありそうですね。

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