子どもの才能を伸ばす“承認のマジックワード” シンプルなのに確実に子どもの心に届く3つの言葉/子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば⑥

出産・子育て

更新日:2020/11/18

「早くしなさい!」「ちゃんとしなさい! 」「勉強しなさい!」子どもに向かって、毎日こんな言葉をかけてはいませんか? 実は、子どもの自己肯定感をつぶす大きな原因になっているかもしれません。親が使う言葉を変えると、子どもの自己肯定感は高まり、学力も伸びるといいます。ためしたら「すぐに効いた」「成績が伸びた」と話題の書籍から、子どもたちの自信を回復させる「魔法のことば」の一部をご紹介します。

子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば
『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(石田勝紀/集英社)

魔法のことばを使って、呪いの言葉を封印する

 マイナスワード(呪いの言葉)をやめるだけで、子どもたちの自己肯定感は確実に上がります。けれども口癖のようになっている「習慣化されたマイナスワード」を短期間でゼロにするのは、なかなかむずかしいことです。

「言わないでいると、もっとイライラしてしまう」
「わかってはいるけれど、やめられなくて落ち込んでしまいます…」

 こんなふうに悩みを深め、自信をなくし、罪悪感すら感じてしまうお母さんもいることでしょう。

 そんなとき、ぜひ「プラスワードの声がけ」をやってみてください。

 われわれ人間は、マイナス面とプラス面に意識を同時にフォーカスすることはできません。怒りながら笑う、攻撃しながら受容する、悪口を言いながら信頼する…これは至難の業ですね。

「笑う」「認める」「信頼する」といったプラス面に自分の意識をフォーカスすることで、マイナスの気配はおのずと相殺されます。

 言葉がけも同じです。

 プラスワードとマイナスワードを同時に使うことはできませんから、プラスワードを頻繁に使うことで、マイナスワードはどんどん減っていきます。

 またマイナスワードを言ってしまったあとでも、プラスワードを使うことで「言葉の上書き保存ができる」利点もあります。

 ですから「今日も子どもにダメ出ししすぎてしまった」「また呪いの言葉を使ってしまった」と、自分を責めたり、落ち込んだりせず、子どもたちのいいところを見つけて(もし今は見つからなくても)、気軽に、せっせとプラスワードを連発して、心地よい言葉を上書き保存してほしいのです。

「マイナスワードを減らすために、プラスワードを使うこと」で、シンプルに、より早く、お子さんの自己肯定感を高めていきましょう。

 第2章では、「子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば」と、実践的な言葉がけの方法をお伝えしていきます。

子どもの才能を伸ばす3つの魔法のことば
承認のマジックワード

①すごいね
②さすがだね
③いいね

「こんな平凡な言葉がマジックワードなの?」と拍子抜けされた方も多いかと思います。

 この3つの言葉をはじめ、これから順に紹介する10の魔法のことばは、どれも短くて、シンプルで、よく耳にする「どうということのない言葉」です。

 インパクトのある名言至言の類ではありませんし、意外性のある言葉でもありません。

 メンタルトレーニングやコーチングの世界に限らず、子どもたちのやる気を喚起し、反省を促し、勇気づけをする言葉は世の中にたくさんあります。

 でもそんな言葉が、とっさのタイミングで出てきますか?

「えっと、こんなときは何て言うんだっけ?」と迷ったあげく、ジャストタイミングで使えない言葉なら、それは実践的な言葉ではないと私は思います。

 褒めるにせよ、お説教をするにせよ、親はくどくど言ってしまいがちですが、長い話というのは、なかなか心に留まりません。子どもたちの印象に残るのは、親の熱い思いでも言葉でもなく「長いなぁ。もう聞きたくないよ」というネガティブな感情です。

 ところが短い言葉であれば、子どもたちは、言葉が語らないプラスアルファについて想像を開始します。それがプラスワードならポジティブな想像が広がり、言葉が持つ「快」のエネルギーとともに心の奥まで浸透していくのです。

 シンプルでいつでもどこでもだれでも使えて、確実に子どもの心に届く、とても効果の高いワード。それが私の提案する「魔法のことば」です。

 この「よく効く魔法のことば」は、とてもシンプルで使いやすい言葉ですが、使い方にはちょっとした注意点(コツ)があります。

子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば

続きは本書でお楽しみください。

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