コロナ関連のデマを見抜く方法って? 感染症対策のプロが教える「感染のメカニズム」と「正しい対策」
公開日:2020/10/16
新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、世間ではいまだかつてないほど感染症対策への関心が高まっている。学校や会社のために外に出る機会も増えているが、「本当は不安でしかたない…」という人も多いのではないだろうか。そこでオススメしたいのが、感染のメカニズムや正しい対策について一冊で学べる『今日からできる! 暮らしの感染対策バイブル』だ。
感染症に不安を抱えながら暮らす人は多いが、家庭を守る立場の女性はとくに大きなストレスを感じているもの。そこで同書では全国の女性1,000人を対象として、“日々感じている感染症への不安”を尋ねるアンケートを実施。調査のなかで上がった165個の問いかけを感染対策の専門家に伝え、その答えをQ&A形式で紹介している。
身近な実例に対して明快な回答が添えられており、イラスト入りでわかりやすく感染対策が説明されているのがポイント。感染の理由や対策方法の基本が頭に入れば、さまざまなシーンで応用できるようになるはず。
たとえば予防編では、「1日何回手を洗えばいいの?」「一人で外にいるときもマスクは必要?」「除菌、抗菌、殺菌、消毒、どう違うの?」といった感染対策の基本を確認。そもそも人間の感染経路には、近くにいる人から飛んできたつばやくしゃみのしぶきを吸い込む「飛沫感染」と、ウイルスが手指に付着したことで口や鼻から感染する「接触感染」の2種類がある。まずその点を理解しておけば、「すべきこと」や「しなくていいこと」がわかり、やみくもに人を避ける必要はなくなるだろう。
そこで書籍内では効果的な「リセット手洗い」の方法や「マスクを外してもいいシーン」を、その理由と共に紹介。巷にあふれる除菌グッズの見分け方や使い方も解説していく。
また最近ではGOTO政策の開始によって遠出の機会が増えているが、リスクが高い場面では感染対策が必要不可欠。同書では「温泉で感染しない?」「バーベキューやっていい?」「安全に外出できるの?」「買い物で感染リスクは?」など、数多くの実例から外出の工夫が紹介されている。基本的な知識としては、多くの人が触れる部分には「利き手の指」では触らないことが重要。「利き手温存」技を活用し、もし触ったら「リセット手洗い」を行うといい。
その他、「陽性と感染どう違うの?」「濃厚接触者ってどういう人?」「デマの見分け方はあるの?」といった知識を紹介するパートも。現在は膨大な情報があふれていて、ニセ情報に踊らされてしまう人も少なくない。そこでデマかどうかを見分けるためには、「最初の発信者の氏名」をチェックするのが基本。「武漢の研究者」や「ワイドショーで誰かが言ってた」といったレベルの情報は安易に信じたり、拡散しないことが肝心だ。
生活に根差したリアルな“一問一答”が掲載された感染対策のガイドブック。日常生活で不安に感じることがあったら、まずは落ち着いて同書を開いてみてはいかがだろう?