「昭和塔」と名付けられかけた東京タワー、その材料は戦車!? /毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、東京タワーは戦車から出来ているのか? など東京タワーにまつわる奥の深い豆知識を紹介します。
雑学クイズ問題
東京タワーの建材に戦車が使われた理由は?
A. 敗戦の影響で使わない戦車があったから
B. アメリカ軍から壊れた戦車を安く買えたから
C. 戦争を繰り返さないという思いから
D. 有事の際に砲撃できるようにしたかったから
答えは記事内で解説していきますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね。
東京タワーの材料は戦車…その他東京タワーの奥深さを紹介
東京タワーには雑学がいっぱい
今回は、東京タワーにまつわる意外な雑学をいくつか紹介していきましょう。東京スカイツリーが開業した後も観光地として根強い人気のある東京タワーですが、実はおもしろい事実がいっぱいあります。
現在では「東京タワー」の名称で定着していますが、名称を公募した際に一番投票数が多かったのは「昭和塔」で、「昭和塔」という名前になる予定まであったそうです。最終的には名称の選考に参加していた徳川夢声氏の一声によって、昭和塔ではなく東京タワーに決まったそうです。他には「マンモス塔」や「エターナルタワー」「エンゼルタワー」といった候補もあり、東京タワーよりも得票率が高かったそうです。
東京タワーの材料は戦車
東京タワーの材料には、実は戦車が使われているのはご存じでしょうか?
東京のシンボルである東京タワーに、軍事兵器が使われているとは、今ではとても想像しづらいですよね。東京タワーの工事は1957年から始まりましたが、その少し前には朝鮮戦争が勃発していました。朝鮮戦争ではアメリカ軍の戦車も戦場へと投入されていたのですが、戦闘を行った末ボロボロになってしまった戦車がたくさん生まれました。
そして、アメリカ軍にはそれらの戦車を本国まで持ち帰ってコストをかけて修理するよりも、新型戦車を作りたいという思惑がありました。これが当時鉄不足だった日本の思惑と一致し、壊れてしまった米軍の戦車を建材として安く買い取ることになったのです。
戦車は敵の攻撃を防ぐために頑丈な素材で出来ていますし、戦車の部品は東京タワーにはうってつけの建材でもありました。このことから、東京タワーの展望台より上の部分には、戦車が建材として使われたそうです。
東京タワーの配色は昔とは違う
東京タワーの配色が赤と白のツートンカラーであることは、多くの人に知られています。
昔から赤と白という色自体は変わっていないのですが、実は赤と白の配置の仕方が今と昔では違うということを知っていましたか? 現在の東京タワーは、赤と白が7等分になるように配色されています。昔の東京タワーも赤と白が交互になっているのは変わりませんが、実は赤と白が11等分に塗られていました。
なぜ現在のように7等分に塗られるようになったのかというと、飛行機など空中から東京タワーを見えやすくして、衝突を防ごうとしたからだそうです。昔の11等分でも充分に飛行機からの目視は可能でしたが、周囲に高層ビルが立ち並ぶようになり、より見やすくなるように工夫をしたのですね。
以上が、東京タワーにまつわる興味深い雑学についてでした。いかがでしたか?
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B. アメリカ軍から壊れた戦車を安く買えたから」でした!
まとめ
名称を公募した結果、得票率が高かったのは「昭和塔」であり、昭和塔という名前になる予定もあった。
東京タワー建設当時、日本では鉄不足だったことから、朝鮮戦争で壊れた米軍の戦車を東京タワーの建材として安く買い取っていた。
丈夫な建材であることから、展望台より上の部分には戦車が建材として使われている。
昔は赤と白の配色が11等分だったが、現在では飛行機がより目視しやすくなるように7等分となった。
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