実は発売当初より硬くなっている! 井村屋「あずきバー」はなぜ硬い?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、人気のアイス「あずきバー」が凄く硬い理由についてや、昔よりも高度が増していることなどの雑学を紹介します。
雑学クイズ問題
あずきバーが発売当初よりも硬くなった理由は?
A. 使用している小豆の種類を変えたため
B. 昔よりも甘さを控えめにしたため
C. より硬くしてほしいというリクエストがあったため
D. 子供の歯を鍛えるため
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
あずきバーが硬い理由、実は昔よりも硬くて丈夫になっている
あまりの硬さに日本刀となった!?
皆さんも一度は食べたことがあるであろう人気のアイス、井村屋の「あずきバー」にまつわる雑学です。
あずきバーは1973年に発売されたアイスで、2018年には発売から45年が経過しました。それまでに様々なアイスが発売されたものの、現在も根強い人気を誇っているロングセラー商品であり、井村屋の看板商品となっています。なんと、日本国内のスーパーの約9割であずきバーが販売されているというデータもあり、井村屋の売上高の2割弱をあずきバーが占めているそうです。
そんなあずきバーは、他社のアイスと比べても硬いことでよく知られていますよね。2017年にはその硬さを利用して、岐阜県関市とのコラボであずきバーの刀が制作されたほどです。井村屋のあずきバーの商品紹介ページでは、「硬く凍っているため、歯を痛めないようにご注意ください」という文言もあります。
それでは、なぜ同じアイスなのにあずきバーは他社の製品と比べてもここまで硬いのでしょうか?
あずきバーが硬い3つの理由
続いて、あずきバーが硬い理由について解説していきましょう。
あずきバーが硬い理由は、大きく分けて3つあるそうです。
・空気の含有量が少ない
・乳化剤や安定剤などの添加物が入っていない
・乳固形分が入っていない
あずきバーのコンセプトは「ぜんざいをそのままアイスにする」というものであり、使われている成分にもこだわりがあります。余計な成分を加えてしまうと「ぜんざいをアイスにする」というコンセプトから逸脱してしまうことから、原材料は以下の5種類しか使われていないそうです。
・小豆
・砂糖
・コーンスターチ
・塩
・水あめ
これらの原材料しか使われておらず、それぞれの素材を生かした結果、空気の含有量が少なくなり、他のアイスよりも硬くなったんですね。意図的に硬くしようとしたわけではなく、よりぜんざいに近い美味しいアイスを制作しようと工夫したがための硬さなのです。
あずきバーは昔よりも硬くなっている
実は、このあずきバーは発売当初よりも硬くなっているってご存知でしたか?
発売当初はアイスはより甘いものが求められていたそうです。しかし、時代が移り変わった結果、消費者は昔に比べて甘さを求めなくなっていきました。そこで、甘さを調整するために水分量を増やしたところ、以前よりも氷の割合が増えて硬くなったのです。水を凍らせただけの氷に、そのままかじりつくと凄く硬いですよね。アイスについても同じであり「水分量が多い=氷が多い=硬い」ということになり、逆に水分量の少なく乳成分の多く、空気を含んでいるアイスクリームなどは柔らかいのです。
以上があずきバーが凄く硬い理由についてや、昔よりも硬度が増していることなどの雑学でした。いかがでしたか?
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B. 昔よりも甘さを控えめにしたため」でした!
まとめ
あずきバーは井村屋の看板商品であり、全国のスーパーの約9割で販売されており、井村屋の売り上げの2割弱を占めている。
あずきバーが硬い理由は「空気の含有量が少ない」「乳化剤や安定剤などの添加物が入っていない」「乳固形分が入っていない」の3つである。
意図的に硬くしたわけではなく「ぜんざいをそのままアイスにする」というコンセプトで作られた結果、硬くなった。
昔よりも甘さが抑えられ、水分量が増えた結果、発売当初よりもあずきバーは硬くなっている。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
雑学.com
【こちらも読まれています】
▶野菜味じゃないよね!? お菓子の「サラダ味」って結局何味?
※この記事は雑学.comから提供を受け作成しています。