「自分がどう思われているのか気になる」「すぐ緊張してしまう」人必読! メンタル力を高める自律神経の整え方
公開日:2020/10/20
最近、体がだるくてたまらない。その大きな原因はストレスではないかと思う。人の意見に振り回されたり、ちょっとしたことで緊張したり…。そういうことの積み重ねが体にも心にも悪い影響を与えているような気がしてならない。
そんなストレスをためこみがちな人にオススメの本がある。それは、順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生による『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』(日本文芸社)。
自律神経とは、心臓や血の流れなどの働きを司る神経のこと。体の活動時に優位になる交感神経と、安静時に優位になる副交感神経とで構成され、このバランスが崩れてしまうと、「朝起きられない」「夜なのに眠れない」などのトラブルが起き、疲れがたまりやすくなってしまうという。この本では、自律神経が乱れる原因とその改善法を「生活習慣」「食生活」「メンタル力」「運動」の4つの角度から紹介。特に、「メンタル力」について扱われた章には、心を平穏に保つためのヒントがたくさん記載されているので、その内容を少しご紹介するとしよう。
「人は人、自分は自分」と考える
対人関係にストレスはつきもの。特にイライラすると、交感神経が優位となり、血流が滞り、その結果、思考力が低下したり、感情のコントロールがきかなくなったりする。そんなストレスから自由になるために大切なのは「人は人、自分は自分」という考え方。「気にしない」ことよりも「放っておく」ことが重要となるという。自分に向けられる評価や他人の視線から距離を置き、関知しないようにする。そして、気分の晴れることだけを考えるクセをつければ、ストレスを感じにくくなり、自律神経を安定させることができるようになるのだそうだ。
緊張をほぐすためのルーティンを決めよう
スピーチやプレゼンなどの緊張させられる場面でも自律神経は乱れやすくなる。そんな時のために、あらかじめ何か自分のルーティンを決めて実践すると、自律神経が整い、平常心を保ちやすくなるのだそう。よくアスリートがサーブを打つ前やキックを蹴る前などに決まった動作をしているが、それと同じように私たちも何かルーティンを決めると良いのだという。
たとえば、緊張するプレゼン前には、部屋にある時計をじっくり眺める。「時計を見る」という動作に集中し、自律神経を乱す原因から一旦心を離すことで、心拍数や呼吸を落ち着かせることができるという。緊張しやすいという人は、何かルーティンを作って継続してみると良いだろう。
過呼吸になりそうな時は、3本の指で手の甲や頬をタッピング!
近年、パニック障害の人も多く、過呼吸に悩んでいるという人も少なくない。小林先生によれば、よく知られている口に紙袋をあてて中で呼吸するペーパーバック法は実は推奨されていないという。息苦しさを感じた時は、人差し指から薬指までの3本の指先を使って、手の甲や頬を一定のリズムで触れるか触れないかくらいの感覚でタッピングするのがオススメ。そうすることで、副交感神経を活性化させ、血流を促進することができ、心を落ち着けることができるようになるのだそうだ。
あなたも、この本を元に自律神経を整えて、体と心をスッキリさせてみてはいかがだろうか。自律神経を整える方法はどれも簡単なものばかり。すぐに実践できそうなことから生活に取り入れ、習慣付けていくと良さそうだ。
文=アサトーミナミ