朝6時からスタバで仕事!それって本当に意識高い系?/突然辞める若者③

ビジネス

公開日:2020/10/14

職場の若手社員はなぜ突然「来月で辞めます」と言うのか? なぜこれまでの常識が通用しないのか?
若者の働き方研究の第一人者・平賀充記さんの著書『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)から「若者の価値観がわかるキーワード」や「オトナと若者の意識のギャップ例」を紹介します。

朝6時にスタバにチェックイン! 本当に意識が高い人と意識高いふうの人

若者たちの間で「意識高い」というと、ちょっと相手を揶揄(やゆ)するニュアンスがあります。例えば、やたらと人とは違う自分を語ったり、自己啓発系の本の影響を受けていたり、そんな匂いを感じ取ると「意識高いね(笑)」と言いたくなってしまうのです。

でも、本来は高い意識を持つことは、とてもよいことです。それがなぜ、軽い悪口のようになってしまったのでしょうか。大きな理由のひとつは、SNSという自己表現の場ができてしまったことだと思います。ある男性(36歳)が、SNSのうっとうしい投稿としてこんな話をしていました。

「朝6時にスタバにチェックインとか、最高にウザい」

チェックインというのは位置情報を使ったSNSの機能で、要するに自分がどこにいるかをフォロワーに自動通知するものです。ですからわざわざ本人が投稿しているわけではないのですが、受け取るほうは「こんなに早くからシャレたカフェで仕事しちゃってますアピール」のように思ってしまいます。いわゆる「スタバでドヤ」です。

朝からスタバにチェックインする人物が本当に高い意識で努力しているのか、キャラとしてそんな自分を見せたいのかはわかりません。ただしSNSというツールは自己顕示欲を増幅させます。無理やりにリア充を装う意識高いふうが増えている可能性はおおいにあるでしょう。

だとすると、本当に意識が高い人なのか意識高いふうの人なのかを見極める眼力が、職場のマネジメントにおいて、重要度を増しているのかもしれません。

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【次回に続く!】