ビジネスシーンで「もしもし」はマナー違反!? 語源から理由を探ってみると/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
この雑学では、電話で使う「もしもし」という言葉の語源や由来、ビジネスシーンでの使い方について解説します。
雑学クイズ問題
目上の人に使うと失礼にあたる言葉はどれ?
A. とんでもない
B. さよう
C. ごもっとも
D. なるほど
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
電話の「もしもし」の語源や由来は? ビジネスでは失礼にあたるって本当?
もしもしの語源や由来
皆さんも、電話をする際には当たり前のように「もしもし」という言葉を使いますよね。この言葉の由来は、今は一般的ではないですが「電話交換手」という職業からきています。現在では、相手の電話番号を入力するだけで直接電話がつながるようになっています。しかし、昔は一度「電話交換手」に電話をつないでから経由しないと、目的の相手に電話をかけることが出来ない時代がありました。話器を上げるとまず電話交換手へと電話がつながるため、そこで改めて掛けたい電話番号を伝えると、電話交換手が電話をつないでくれたのです。
そして、電話交換手が電話対応を行う際の「申し上げます、申し上げます」という言葉遣いが語源となって、現代に至る「もしもし」が誕生しました。
もしもしはビジネスシーンでは失礼?
続いてはビジネスシーンにおける「もしもし」についてのトピックです。
ビジネスシーンで電話応対をするときに「もしもし」という言葉を使うのはマナー違反だという意見があります。その根拠となっているのは、先ほど解説したように「申し上げます、申し上げます」が敬意を払った言い方ならば、「もしもし」は略語だからというわけです。大多数の人は「もしもし」と言われても何も気にしないと思いますが、一部の人はそういった経緯を知っていて失礼だと感じる人もいるかもしれません。また、年配の方の一部は「もしもし」が「若者言葉」だと考えているという説もあるそうです。現在では社内の相手であれば、電話で「もしもし」と言っても失礼だと思う人はいないと思いますが…。
もしもしの代わりになる言葉は?
それでは、普段から使い慣れている「もしもし」が使えないとなると、何を喋ればいいのか、電話口で困ってしまう人も多いのではないでしょうか。そういう時に汎用性が高い言葉は「お世話になっております」です。「お世話になっております」はもはや挨拶のようなもので、ビジネスシーンでは様々なシーンで使われている言葉です。
例えば、電話口で「もしもし、〇〇です」と名乗るよりも、「お世話になっております、〇〇です」の方がより丁寧に聞こえますよね。
また、通話の途中で相手の声が遠くなったり、電話がつながりにくくなると、つい「もしもし」を連呼しそうになってしまうかもしれません。そのような場合には、聞き取れなかったなどの理由を伝えてから、「恐れ入りますが、もう一度お願いできますか?」と伝えてみるとよさそうです。ビジネスシーンで自然にこれらの言葉遣いが出来るようになれば、ビジネスマンとして自信が持てますね。
使いがちなビジネスマナーの違反用語
「もしもし」の他にも、ビジネスシーンで使ってしまいがちで、マナー違反と受け取られてしまいがちな言葉はあります。
電話や普段の会話で相槌を打つ際に、「なるほど」という言葉を使っていませんか? 本来は目上の人には使ってはいけない言葉で、お客様相手にも使ってはいけないとされています。「なるほど」は、相手が自分と同じ立場や自分より下の立場である時に使われる言葉だと受け取られています。端的に言えば、上から目線だと受け取られてしまいかねないのです。日常的に「なるほど」を使ってしまう人もいるかもしれませんが、お客様や目上の方に対しては、「はい」と相槌を打つようにしましょう。
以上が電話で使う「もしもし」という言葉の語源や由来、ビジネスシーンでの使い方についてでした。いかがでしたか?
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D. なるほど」でした!
まとめ
「もしもし」という言葉は、電話交換手が応対するときの「申し上げます、申し上げます」が語源由来となっています。
「もしもし」が略語であることから、ビジネスシーンで使うのは失礼にあたると考える人もいる。
代わりに「お世話になっております」などの言葉を使うのが、ビジネスシーンでは一般的である。
「なるほど」という相槌についても、上から目線の言葉と受け取る人もいることから、ビジネスシーンではマナー違反だとされている。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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