自宅の冷凍庫でもOK! 市販のロックアイス並の透明氷を作るには?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!
市販されている氷は中まで透き通っており、とても綺麗に見えますね。しかし、家庭用の冷凍庫で作られた氷はなぜか白く濁ってしまい、無色透明な氷にはなかなかなりません。
今回は、家庭で作った氷の中が白く濁る理由についてや、簡単に透明な氷を作る方法について解説します。実は、氷の中が白く濁る理由は、蛇口をひねって出てくる水道水が白く見える理由と全く同じなのです。
氷の中が白く濁る理由
氷の中が白く濁る理由は、水に不純物や空気が含まれているからです。でも、水に含まれる空気などが凍った結果として白く見えるのはわかりますが、なぜ氷の中心部だけ白く濁るのか不思議に思いませんか?
これは、水に含まれている不純物と水の融点が違うからです。水は融点が高いことから、冷凍庫に入れると急速に凍り始めます。そして、水は外側から凍っていくことにより、不純物や空気などが逃げ場を失って中心に集まっていきます。最終的に、中央に集まった不純物や空気ごと凍って、氷の中心部分だけが白く濁ってしまうのです。
また、最後に凍った真ん中の部分は膨張して少しだけ膨らみます。膨らんだ部分に空気の泡などが入り込むことも、氷の中心が白く濁る原因の一つです。
ちなみに、蛇口から出る水道水が白く濁って見えることがありますが、これも細かな空気が原因となって白く濁って見えているのですね。
簡単に透明な氷を作る方法
それでは、透明な氷を作る方法について解説していきましょう。
透明な氷を作る方法は実はとても簡単で、ゆっくりと時間をかけて水を凍らせていけばいいのです。水を急激に冷やすと氷が白く濁る原因となりますが、ゆっくりと凍らせることにより、水から空気をしっかりと抜くことが出来ます。池などに張った氷が透明に見えるのもゆっくりと時間かけて凍ったからであり、空気の逃げ場があったからなのです。
ゆっくりと水を凍らせる方法
水を冷凍庫に入れると急激に凍ってしまうため、まずはチルド室などにいれて、水の温度を0度近くまで下げましょう。その後、冷凍庫に移すことによって、急激に水が冷えて氷になることを防ぎます。
また、発砲スチロールなどの箱に入れて氷を作るのも、ゆっくりと水を凍らせる方法の一つです。発砲スチロールは熱の伝導率が低いため、水が急激に冷えて凍ることを防いでくれるのです。発砲スチロールでなくても、熱が伝わりにくい容器であれば、水をゆっくり凍らせて氷を透明に作ることが出来ます。
不純物を取り除く方法
続いて、水に含まれている不純物を取り除く方法を紹介しましょう。
少し手間ですが、水を一度沸騰させることによって、水から不純物を取り除くことが出来ます。もちろんこうやって不純物を取り除いた方が純度の高い透明な氷になりますが、細かく見ないとそこまでの違いはありません。不純物を取り除く手間などを考えるならば、市販の氷を買ったほうが手軽だと思う人も多いかもしれません。よほど透明な氷を作ろうとするのでなければ、水を冷やしてからゆっくり凍らせるだけでも充分でしょう。
以上が、氷の中が白く濁る理由と簡単に透明な氷を作る方法でした。
まとめ
氷の中が白く濁る理由は、水に不純物や空気が含まれているからである。
水は急激に冷やされると外側から順番に凍っていき、その際に不純物や空気が水の中心に集まっていくため、最終的に逃げ場をなくして白く濁った氷となる。
そのため、無色透明の氷を作るためには、不純物を取り除いてゆっくりと水を凍らせる必要がある。
水をあらかじめチルド室などに入れておき、氷になる直前の温度まで冷やしてから冷凍庫に移すと、透明な氷ができやすくなる。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
雑学.com
※この記事は雑学.comから提供を受け作成しています。