月経前のむくみの原因は生活習慣に原因あり…? 日頃から心がけておく3つのこと/これってホルモンのしわざだったのね④
公開日:2020/11/12
感情の浮き沈みや体の不調、変化に直面すると「私ってどこか変なのかな?」と不安になりませんか? でも、それらは全部「ホルモン」のせいだったとしたら――。日常生活の中で起こりがちな不調の原因と、実践しやすい対策を婦人科医師がわかりやすく解説します!
むくみ
[原因]
排卵後〜月経前には、プロゲステロンの働きでむくみが強く出ることがあります。それ以外には、運動不足や塩分のとり過ぎなど、生活習慣に原因があるとも考えられます。
[対処法]
①カリウムをとって余分な水分を流す
②塩の代わりに酢を使う
③ウォーキングをする
[ポイント]
月経前は女性ホルモンの働きで普段よりからだに水分がたまるため、女性なら誰でもむくみます。ただでさえ女性はポンプの働きをする筋力が弱いので、血行不良からむくみがち。日頃から適度な運動と塩分控えめの食事を心がけましょう。
対処法①カリウムをとって余分な水分を流す
カリウムには利尿作用がある
からだがむくんでいると感じたときは、積極的にカリウムをとるようにしましょう。
カリウムには利尿作用があるので、体内の余分な水分を尿としてからだの外へ出す働きがあります。
カリウムが豊富な食べ物は、小松菜、りんご、バナナなど。砂糖が控えめなものなら小豆のスイーツも◎。
カリウムは水に溶けやすいので、生食できるものはそのままで、調理するなら焼く、蒸す、レンジ加熱がおすすめ。
対処法②塩の代わりに酢を使う
塩やしょうゆを減らしてお酢でむくみ解消!
私たちの食卓は塩分の多い食品であふれています。塩分はからだに水分を抱え込む性質があり、むくみにつながることもあるので、とり過ぎは要注意。
そこでおすすめなのが、塩やしょうゆの代わりに〝酢〞を使う減塩法。焼き魚には米酢、肉のソテーにはバルサミコ酢を仕上げにかけてみましょう。野菜は穀物酢で漬けてピクルスにすればドレッシング要らず。
お酢には腸内環境を整える作用もあるので、減塩しながらからだの代謝アップもできます。
MINI COLUMN
ラーメン1杯は1日分の塩分
厚生労働省がすすめる女性の1日の塩分量は6.5g。これはラーメンをスープまで飲みきったときの塩分量とほぼおなじです。調味料、加工食品、パンなどにも隠れ塩分がたっぷり。現代人は気づかないうちに塩分をとり過ぎています。
対処法③ウォーキングをする
代謝が上がればむくみも改善される
運動不足で筋力が落ちていると、血液の循環が悪くなって代謝も下がります。代謝が下がると水分をからだの外に出す作用も弱まるため、顔や手足がむくみやすくなるのです。
手軽に始められる運動といえばウォーキング。少し息が上がるくらいのペースで、できればコースの途中に階段や坂道などを入れると◎。1日30分が理想です。10分×3回の細切れでもかまいません。会社帰りに1駅分歩いて帰るだけでもいいので地道に毎日続けましょう。