月経前の肌荒れを防ぐために控えたい食品とは? 肌の代謝アップにつながる食品を意識的にとろう/これってホルモンのしわざだったのね⑤
公開日:2020/11/13
感情の浮き沈みや体の不調、変化に直面すると「私ってどこか変なのかな?」と不安になりませんか? でも、それらは全部「ホルモン」のせいだったとしたら――。日常生活の中で起こりがちな不調の原因と、実践しやすい対策を婦人科医師がわかりやすく解説します!
肌荒れ・吹き出物
[原因]
皮脂の分泌が盛んになる排卵後〜月経前は吹き出物ができやすくなります。また、ストレスも肌トラブルの要因。ストレスを受けると男性ホルモンが活発化して、皮脂の分泌が過剰になるからです。
[対処法]
①動物性の脂を控える
②きれいの味方、ビタミンをとる
③発酵食品で内から美肌に
[ポイント]
吹き出物のケアは受診するドクターによって違いがあります。皮膚科に行けばビタミン剤や抗生剤を処方されるでしょう。婦人科では低用量ピルでホルモンバランス改善の根本治療が受けられます。
対処法①動物性の脂を控える
動物性脂肪のとりすぎはニキビのもと
プロゲステロンが活発になる排卵後〜月経前は、皮脂の分泌が増えて肌がベタつきます。人によっては毛穴が詰まって、大人でもニキビ(吹き出物)ができやすくなります。
この時期は肉や乳製品などの動物性脂肪を少し控えましょう。牛リブロース、サーロイン、豚バラ、牛乳、チーズ、バター、生クリームなどが動物性脂肪の多い食品です。
次ページで紹介するビタミンを多く含む食材や発酵食品を積極的にとりましょう。
対処法②きれいの味方、ビタミンをとる
肌の代謝アップにはビタミンB群・Cが有効
お酒を飲んだりインスタント食品を食べる機会の多い人は常にビタミン不足。ビタミンは肌の生まれ変わりを助けてくれる大切な栄養素です。肌荒れが気になるときは意識してビタミンをとりましょう。
旬の野菜やフルーツに多く含まれるビタミンB 群は、皮脂の分泌をコントロールしたり、肌のターンオーバー機能を高めてくれたりします。コラーゲンの生成を助ける働きのあるビタミンCと一緒にとると効果的です。
対処法③発酵食品で内から美肌に
腸をきれいにすれば肌もきれいになる
美肌への近道は腸内環境を整えること。腸内がきれいになると栄養がしっかり吸収され、からだのすみずみまで栄養が行きわたり、肌の代謝もアップするからです。
腸内環境をよくする食材は、納豆、味噌、甘酒、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品。これらに含まれる乳酸菌は腸内の善玉菌をイキイキさせるので、便秘、肌荒れ、吹き出物などの改善につながります。デトックス効果も高いので、ダイエットにもぴったりです。