月経前はやる気が出なくて当たり前? 気分を前向きにする5種類のアロマ/これってホルモンのしわざだったのね⑥

健康・美容

公開日:2020/11/14

感情の浮き沈みや体の不調、変化に直面すると「私ってどこか変なのかな?」と不安になりませんか? でも、それらは全部「ホルモン」のせいだったとしたら――。日常生活の中で起こりがちな不調の原因と、実践しやすい対策を婦人科医師がわかりやすく解説します!

これってホルモンのしわざだったのね 女性ホルモンと上手に付き合うコツ
『これってホルモンのしわざだったのね 女性ホルモンと上手に付き合うコツ』(松村圭子/池田書店)

やる気が出ない

[原因]

排卵後〜月経前はやる気が出なくてあたりまえ。本来は妊娠を成立させるためにからだを休ませる期間だからです。バリバリ仕事したり、派手に遊びに出かけて疲へいしないように、ホルモンがストップをかけているのです。

[対処法]

①自分の気持ちに正直になる
②生活に香りをとり入れる
③歯みがきで頭すっきり!

[ポイント]

やる気が出ないときに「やらなくちゃ!」と自分を追い込むのはやめましょう。どうしてもやらなくてはいけないとき用に、自分流の「やる気を出す方法」をもっておくと便利です。

対処法①自分の気持ちに正直になる

心の休息シグナルを素直に受け入れよう

 月経前に無気力になりがちなのは、女性ホルモンが〝守り〞のサイクルに入っているから。妊娠に備えて、からだに大事をとらせているのです。

 そんなときは無理に動かないで、心の休息シグナルを素直に受け入れましょう。

 いつもならテキパキできていることができなかったり、怠けていると思われたり、自分でも情けなくなる時期ですが、気力が回復したときに倍返しすればOK! 今は充電期間なのだと割り切ってボーッとしましょう。

これってホルモンのしわざだったのね 女性ホルモンと上手に付き合うコツ

対処法②生活に香りをとり入れる

気分を前向きにするアロマで乗りきろう

 やる気が出ないときは無理しないで休むのが1番。とはいっても、なにがなんでも頑張らなくちゃいけないときがある……。そんなときは、アロマオイルの力を借りて、交感神経を少し優位にしてあげましょう。

 おすすめはすっきりした香りのミントや柑橘系など。ハンドタオルやハンカチに数滴たらせば、外出時にも香りを持ち歩けます。部屋で楽しむなら、熱めのお湯を入れたコップに数滴入れたり、ディフューザーで香りを広げましょう。

ペパーミント
ツンとした香りが交感神経を刺激。心身ともにスッキリする。

レモン
さわやかでシャープな香りが集中力や記憶力を高める。

グレープフルーツ
みずみずしい香りが不安や緊張をほぐし、心をポジティブに。

ローズマリー
清涼感のあるハーブ系の香りが心を癒し、明るく前向きに導いてくれる。

ベルガモット
甘くさわやかな香りでストレスを鎮め、不安をやわらげてくれる。

対処法③歯みがきで頭すっきり!

交感神経を優位にすることが大切

 やる気が出ない=副交感神経(休息の神経)が優位になっているということ。どうしてもやる気を奮い立たせたいなら、副交感神経を交感神経(闘争の神経)にシフトさせましょう。

 手っ取り早く交感神経を高める方法の1つが〝歯みがき〞。歯みがき粉のミント成分が心をシャキッとさせてくれます。

 一方、寝る直前に歯をみがくという行動は、わざわざ交感神経を高めているようなもの。ぐっすり眠りたいなら歯みがきは夕食後すぐに済ませましょう。

これってホルモンのしわざだったのね 女性ホルモンと上手に付き合うコツ

<第7回に続く>