コミュ障が人脈を作るには? 初対面での会話のハードルを下げる方法/コミュ力なんていらない②

ビジネス

公開日:2020/11/3

初対面の人と話すのが苦手だ、大勢いる場だと人見知りをして話せない…「自分にはコミュ力がない」と悩むすべての人へ。コミュ力が低くても仕事で成果を出す方法や、人間関係が楽になる術を厳選してご紹介します!

コミュ力なんていらない 人間関係がラクになる空気を読まない仕事術
『コミュ力なんていらない 人間関係がラクになる空気を読まない仕事術』(石倉秀明/マガジンハウス)

人付き合いが苦手でも問題なし。

 人脈をつくろう――。

 そう思ってセミナーや異業種交流会、オンラインサロンなどに参加する人がいますよね。その気持ちはよくわかります。自分が尊敬する人や志を同じにしている人と少しでも接点が持てれば、何かしらのビジネスチャンスが巡ってくるかもしれませんから。

 でも、「コミュ力」に自信がない人は、無理に人脈をつくろうとしなくてもいいのではないかと思っています。

 以前、僕もオンラインサロンに興味を持った時期があって、いくつか入会してみました。ところが、最初の自己紹介ができなかったんです。先にいる人の常連感に怯えてしまって……。

 それで結局、自己紹介をする勇気が出ないままフェードアウト(退会)してしまいました。

 

 常連さんがいる飲食店なんかも苦手です。

 すでに関係性ができあがっているコミュニティに、「仲間に入れて」と言って参加する勇気が備わっていないわけです。

 

 そもそも僕は、取締役COO という、人との交流が多そうな役職に就いているにもかかわらず、家族や会社のメンバー以外の人とほとんど話をしません。ただ単に、苦手だからです。

 どんなに話してみたいと思う人でも、実際に会うとなると何を話していいかわからないのです。

 

 SNS でつながっていた人から「お茶しましょう!」と連絡が来て、対面(ふたり)でお会いしたことが何回かあります。何人かチャレンジしてみたのですが、何度やっても話がまったく弾まなくて困ったことがありました。

 だから、どうしてもこの人と話してみたいと思う人に会うときは、初回は必ず仕事を名目にすることにしています。それが難しい場合は複数人で会うようにしています。

 というのも、僕は目的にない会話をするのは苦手ですが、目的のある会話であればある程度話すことができるからです。

 その点、仕事の話は最適です。お互いのことがよくわからない状況でも、仕事という共通の話題で話せますし、会話のゴールも明確です。

 しかも、仕事のやりとりを通じてお互いのことを理解できるようになり、関係性を大事にできる仕事相手だと思われるようになれば、第三者が自然な形でいろんな人を紹介してくれたりします。

 

 僕がTwitter やnote での情報発信を頑張っているのも、同じような理由からです。

 相手のほうから話してみたいと思われるようになれば、それだけで初対面で会話をするときのハードルが下がります。加えて、事前にSNS でやりとりをしていれば、相手に対する情報を事前に知った状態で会うこともできます。

 だから、「この人と話したい! と思ったらその人に反応してもらおう」と思って、特定の人に向けてブログなど書くことも多々あります。

 たとえば、リクルートに関することを書くと、けんすうさんや田端信太郎さんがコメントしてくれることがあるんです。「リクルート」OB の方は、リクルートについて発信することも多いので、それを狙って書いたり。

 

 人と会って話すのが苦手だからこそ、「少しでも自分がラクでいられる状態をどうつくるか」を考えることが大切だと思います。

<第3回に続く>

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