クライマックスはどうなる!? 「バチェラー・ジャパン」男女逆転版、「バチェロレッテ・ジャパン」が今話題になる理由とは
公開日:2020/11/5
「バチェロレッテ、次がいよいよ最後のローズです」
誰もがわかりきっている流れを、司会の坂東工さんは毎回丁寧に確認する。いろいろな感情が渦巻く緊張でローズセレモニーの会場が満たされるとき、ああそうだこれが「バチェラー・ジャパン」シリーズだ! と過去の感覚が沸々とよみがえった。
「バチェラー・ジャパン」は、ひとりの独身男性(バチェラー)がたくさんの魅力的な女性から結婚相手を選ぶ婚活サバイバル番組。しかも、各話で「ローズセレモニー」という“選択”の機会が与えられ、バチェラーからローズをもらえなかった女性はその場で脱落となる。それを番組内で何度かくり返し、バチェラーは最後にひとりの女性を選ぶ。そんな現実ではありえないような設定から多くのドラマが生まれ、とくに直近の「シーズン3」はとても大きな話題を呼んだ。最終回でのバチェラーの選択が大きな反響を呼び、SNS上で賛否両論の議論が巻き起こるほど。
そして、あれから1年、「バチェラー・ジャパン」の男女逆転版である、「バチェロレッテ・ジャパン」の配信がAmazon Prime Videoでスタートした。今度は、ひとりの女性――バチェロレッテが、たくさんの男性の中から運命の相手を選ぶのだ。
初代バチェロレッテ・福田萌子ってどんな人?
バチェロレッテは、「独身女性」という意味。結婚を控えた女性のために開かれる「バチェロレッテ・パーティー」の“バチェロレッテ”と同じだ。初代バチェロレッテに選ばれたのは、モデルでスポーツトラベラーの福田萌子さん。「スポーツトラベラー」には、旅をするようにいろんなスポーツをすることと、実際に旅をしながらスポーツをするという2つの意味が込められているそう。顔立ちの美しさはもちろんのこと、好奇心旺盛でどんなことにも興味を持つ姿が特に魅力的。エピソード1では集まった17名の男性とかわるがわる話をしていくが、クセの強いメンバーたちの話を本当に楽しそうに聞く。もう、終始目がキラキラしているのだ。それでいて、「こうしたほうがいい」と、思ったことはきちんと伝えるし、自信のない男性を「あなたはスペシャルだよ」と励ましたりもする。裏表を感じさせない彼女の言動は、男女ともに好感度が高く、まさにバチェロレッテにふさわしい女性だ。
初対面から目の前で熱唱!? インパクト抜群な男性たち
そして、そんな萌子さんを争う男性陣も非常に個性的。なかでもいちばん視聴者の記憶に残るのは、ブラジル生まれのイケメン・當間ローズ(とうま ろーず)ではないだろうか。番組にふさわしい“ローズ”の名に恥じないキザっぷりで、初対面から歌を熱唱して萌子さんにアピール。それでいて、「あのときはやりすぎてしまった」と謝るような素直さもあり、そのギャップにやられたという方も多そうだ…。対称的なのは、ちょっと口下手な画家・杉田陽平。最初のカクテルパーティーでは、思うように萌子さんに話しかけられない。大人数の中で目立たなければならない婚活番組では不利に思えるが、話し始めれば独自の深い世界観を持つおもしろい人。ネットでは「バチェロレッテは絶対杉田さん推し!」「彼の表現の仕方とか言葉のチョイスとかほんと好き」と彼の魅力にハマる人が続出。ひょっとしたら、ひょっとするかも――と思えてきて仕方ない。
すでに番組を見ている方はよくご存じだろうが、「バチェラー・ジャパン」シリーズは回を追うごとにおもしろさが増していく。参加者たちそれぞれの良さが見えてくるにつれて、残された枠の数はどんどん減っていくからだ。そしてバチェロレッテは、常に悩み続ける。人に優劣があるわけではない。自分はパートナーに何を求めるのか。真実の愛とはなんなのか。誠実に男性たちに向き合う萌子さんが、どんな答えを出すのか楽しみである。
●作品概要
タイトル:『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1
配信開始日:2020年10月9日(金)~ ※当番組は2019年~2020年3月に収録。
制作:Amazon
バチェロレッテ:福田萌子
司会進行役:坂東工
スタジオトーク出演:ナインティナイン、SHELLY
(C) 2020 Warner Bros. International Television Production Limited
Amazon Prime Video
https://www.amazon.co.jp/primevideo
文=中川凌(@ryo_nakagawa_7)