好きな“色”をうまく衣食住に取り入れて一緒に暮らす! 明日から使える配色アイデア
公開日:2020/11/11
好きな色を暮らしの中に取り入れたいけれど、なかなか思うように色を使えないと悩んでいる方は多いかもしれません。
身につけるものや食べるものなど、周りにあるさまざまな色を自分らしく楽しむには、自分の好きな色をなんとなく揃えるのではなく、色の性質と配色のポイントを知ることが大切です。
お気に入りの色を上手に取り入れるための基本的な知識と、自分の好きな色を衣食住に取り入れて楽しむ工夫を提案している本が『暮らしの図鑑 色の楽しみ 衣食住の配色アイデア×基礎知識×覚えておきたい240色』(翔泳社)です。
本書では、色から考える食材の選び方や食卓のコーディネート、インテリアの配色のコツ、ネイルやファッションをもっと楽しむアイデアについてたくさんの写真とイラストを掲載しています。その中から、いくつか色を暮らしの中にうまく取り入れる方法を紹介します。
栄養にも関わる食材の色
食材選びはぜひ色を意識したいところ。例えば、カラフルな料理といえばサラダがあります。レタスやパセリの緑、トマトの赤、コーンの黄など、食材の色は料理の色彩を豊かにしてくれますが、実は栄養と密接に関わっているのをご存知でしょうか。
色の濃い緑黄色野菜はβ-カロテンを多く含んでいて、その強い抗酸化作用には病気の予防やアンチエイジングの効果が期待されています。β-カロテンのような機能性成分「フィトケミカル」は数万種もあるとされ、大きく5色──赤、黄、緑、白、黒──に分類されます。それぞれ、赤のリコピンには抗酸化作用、緑のクロロフィルにはデトックス作用があるそうです。野菜を選ぶときは、この5色をバランスよく揃えるとよいでしょう。
部屋のイメージは色で決まる
部屋の雰囲気は家具や雑貨の形と色によって大部分が決まってしまいます。ですが、いきなり配色を考えるのは簡単ではありません。大切なのは、まず自分がどんな部屋にしたいかの方向性を決めること。くつろげる部屋、爽やかな部屋、大人っぽい部屋など、雑誌やSNSを参考してみるのもいいですね。
部屋のイメージが決まったら、それに合った色を選んでいきます。実は色は「固有感情」を持つものがあります。固有感情とは、文化的背景や年齢などにかかわらず、多くの人が思う感情のこと。例えば、赤やオレンジなどに温かみを感じたり、青や紫などは冷たさを感じたりします。このほかにも、実際より近く見えたり、逆に遠く見えたりする色もあるので、部屋の色を考える際に意識してみましょう。
洋服はベースの色を選んでトーンを合わせる
洋服のコーディネートも、やはり色が大切です。でも、複数の色を組み合わせるのは意外と難しく、どの色とどの色を合わせればいいのか、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
おすすめは、ベースの色を選んで、トーンを揃えること。1色で作るコーディネートやワントーンコーディネートが人気ですが、無理に色を限定するのではなく、トーンが近い色を組み合わせることで、色合いに統一感が出るはずです。別のコーディネートにする場合でも、ベースの色を同じにすれば、アイテムを使いまわすことができます。
『暮らしの図鑑 色の楽しみ』では、このほかにも衣食住を楽しくするための色の使い方を紹介しています。さらに240種類の色を名前とカラーコードつきで掲載し、色の基礎知識についても、わかりやすく解説。色の力をもっと上手に使いたいときに役立ててみてください。