「生理痛は我慢するもの」その考え方はもう古い!? 鎮痛剤はためらわずに使おう!/思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!②
公開日:2020/11/14
性教育Twitterで人気の思春期保健相談士・にじいろが、子どもたちのリアルな疑問や悩みを集め、医師夫婦・アクロストンがそれに答えた1冊! 思春期の子どもの親として知っておくべき性の最新知識をご紹介します。
生理痛
FROMにじいろ
大人に相談しづらい悩み
生理痛で保健室に来る生徒はとても多いです。親や男性教員にはなかなか言えず、限界までがまんしてから来る子も多かったです。
生理痛には躊躇せずに鎮痛剤を使いましょう
「生理痛は病気じゃないからがまんしなさい」。いまの親たちはそんなふうに言われて育った世代です。ライオンの調査によると、小学6年生で生理痛が「ある」と答えた割合は50%、中学3年生になると、なんと95%。一方で、親を対象に子どもに生理痛があるかどうかを尋ねた調査では、「ある」と答えた割合は30%。子どもが親に生理痛についていかに話せていないかがわかります。
子どもの生理痛をやわらげるためには鎮痛剤や低用量ピルの使用がおすすめです。「鎮痛剤は使いすぎるとからだによくない」と思っている人もいるようですが、そんなことはありません。決められている量、回数で使う限りは、くせになることもからだに悪いこともないので、躊躇せずに使いましょう。ただし、一般の鎮痛剤は15歳未満では服用できません。15歳未満でも服用可の成分(アセトアミノフェン)のものを使いましょう。痛みがひどくなってから使うと効きが悪いので、少し痛いかな、というぐらいで使うのがポイントです。
思春期は生理に対する不安はもちろん、大人より子宮口が狭く経血を押し出すのに圧がかかることで、痛みを強く感じやすくなります。生理痛はがまんするもの、隠すものという風潮の中で育った親世代は、生理痛に関する考え方をアップデートしましょう。生理は耐えるものではなく、鎮痛剤で痛みをコントロールしていいものなのです。
参考:ライオン バファリンルナJ|
https://www.bufferin.net/lunaj/gaman/index.htm