イライラ、不安、眠気… 思春期にも起こる“PMS”に親はどう対応すればいい?/思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!⑤
公開日:2020/11/17
性教育Twitterで人気の思春期保健相談士・にじいろが、子どもたちのリアルな疑問や悩みを集め、医師夫婦・アクロストンがそれに答えた1冊! 思春期の子どもの親として知っておくべき性の最新知識をご紹介します。
PMS(月経前症候群)
FROMにじいろ
症状がひどい子も
眠けやうつ症状がひどくて悩んだり、コントロールできない自分によけいにイライラしてしまう子もいます。まずはつらさを受け止めて。
思春期の子どもでも「PMS(月経前症候群)」になります。つらそうなら低用量ピルを
「娘が生理前になるとイライラして手がつけられない。これってPMS? 大人だけじゃないの?」。そんなふうに思っているお母さんもいるかもしれませんね。
PMS(月経前症候群)は、生理が始まる前の10日ほどの間に生じる、こころやからだの不調。大人だけでなく、生理があれば子どもにも起こります。主な症状は、イライラ、記憶力や集中力の低下、不安、憂うつ、強い眠け、不眠、便秘、下痢、過食、頭痛、吐きけ、むくみ、乳房の張りや痛みなど。原因ははっきりわかっていませんが、排卵から生理が起こる間のホルモンの急激な変化で、引き起こされると推測されています。
PMSの治療には低用量ピルが効果的です。この本のクラフト制作を担当してくれた女性も「ピルを飲んだらPMSや生理痛が劇的にラクになった」と言っていました。もし、お子さんがつらそうなら、婦人科で処方してもらうとよいでしょう。
実は私(みさと)自身、大学生のころからPMSの症状があり、苦労しました。もし娘にPMSがあったら「イライラや情緒不安定はあなたのせいじゃないよ。上手につきあっていこうね」と伝えたいと思っています。