タンポンは子どもが使ってもOK! これさえ守れば怖くない「思春期でも安全なタンポンの使い方」/思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!⑧
更新日:2020/11/24
性教育Twitterで人気の思春期保健相談士・にじいろが、子どもたちのリアルな疑問や悩みを集め、医師夫婦・アクロストンがそれに答えた1冊! 思春期の子どもの親として知っておくべき性の最新知識をご紹介します。
タンポン
FROMにじいろ
存在を知らない子も多い!
「ナプキンしか知らなかった、ナプキン一択だった」という声も。「こんな便利なものもあるよ」と紹介はしておきたいですね。
タンポンは正しく使えば害はありません。もちろん子どもが使っても大丈夫です
ワークショップで出会うお母さんたちから「子どもがタンポンを使って大丈夫?」「処女膜に傷がつきませんか?」などの質問を受けることがあります。
タンポンは子どもが使っても何の問題もありません。処女膜が傷つくこともありません。タンポンの使い方は、アプリケーターごと腟に入れて、腟の奥のほうに押し込み、アプリケーターだけ抜き出します。やってみると意外と簡単です。ただ、腟に入れるときにからだに力が入ってしまうと腟もぎゅっと締まって入れづらくなるので、リラックスしながら思い切って入れるのがポイントです。タンポンを使えば、おふろのときに経血がたれることもなく、プールにも温泉にも入れます。
子どもたちの中には「痛そう」という子も多いのですが、痛くはありませんよ。タンポンを入れる場所は、腟の中でも感覚のない場所なので、一度入れてしまうと入っていることすら感じられません。
注意点は、連続して使えるのは8時間くらいまで、ということ。タンポンを8時間以上入れてしまうと、黄色ブドウ球菌の毒素が体内にめぐり、突然の高熱、嘔吐、下痢など重篤な症状が出るTSS(トキシックショック症候群)を起こすこともあります。特に経血が少なくなる生理の終わりかけは、入れっぱなしにしがち。出し忘れのないように子どもに注意を促しましょう。