腹式呼吸は便秘解消にもおすすめ! 横隔膜を動かせば、腸の働きも活発に/一流が実践する人生を変える呼吸法 ④
公開日:2020/11/15
正しい呼吸法で心身を整え、代謝を上げよう! 一流のスポーツ選手や数多くの芸能人も実践している、人生を変える呼吸法。自律神経をリラックスさせ、腹横筋、肩甲骨などの体幹部や臓器を活性化する呼吸法をご紹介します。
便秘の悩みは横隔膜を動かすことで解決する!
便秘になると老廃物や毒素が体内から排出されない
横隔膜を動かす腹式呼吸は、内臓の動きが活発になると解説しました。胃腸の活動が良くなることのメリットはものすごくたくさんあります。腸活と言いますが、腸内環境を整えることで健康的で美しくなれるわけです。
腸が良く動くと、体のデトックス機能が高められます。私たちが食べた物の栄養を吸収し消化します。主に、大腸と小腸で消化・吸収され、1日ほどの時間を経て排出される仕組みです。
この排出は大腸が担い、便を介して行われます。便とともに老廃物が排出されるため、もし便秘になってしまうと、体内にいらない老廃物や毒素を溜め込んでしまうことになってしまいます。こうなると、肌荒れを起こしたり、肥満や不眠、ストレスがたまってイライラしたりなど、多くの問題を抱えます。
また、胃腸の不調は、ひどくなると内臓疾患などの大病を患う危険性も出てきますので、ぜひ注意してください。
便秘改善には腹圧のコントロールが重要
便秘は、器質性便秘と機能性便秘の大きく2つに分けられます。器質性便秘とは、腸の病気(腫瘍、炎症、閉塞)によって起こるものです。機能性便秘とは、消化器官の機能低下によるものです。普段、生活をしていて便秘になる人のほとんどが機能性便秘が原因と言われています。
生活習慣の乱れや不規則な食生活、そして、運動不足が関係してくるようです。不規則な生活を改善すれば良くなる人もいますが、やはり運動をすることが改善方法としては最適だと思います。その運動とは、繰り返しますが「腹式呼吸」になるのです。
便秘改善に重要なのは、腹圧のコントロールです。お腹には、腸を覆うように付いている腹横筋という筋肉があります。インナーマッスルになりますが、この腹横筋がお腹に力を入れる役目を担っています。
腹横筋を鍛えるには、横隔膜を上下させる腹式呼吸がカギになります。お腹を膨らませたり縮ませたりすることで刺激を与えることができるのです。横隔膜の周りに腸がありますので、横隔膜を動かすだけでも腸は活動され正しい位置に収まります。
横隔膜が柔らかく動く人は、腸も元気です。4章で紹介しているストレッチ呼吸で、横隔膜を柔軟にして腸内環境も一緒に整えましょう。