正しい呼吸って、どうやればいいの? 「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の違い/一流が実践する人生を変える呼吸法⑧
公開日:2020/11/19
正しい呼吸法で心身を整え、代謝を上げよう! 一流のスポーツ選手や数多くの芸能人も実践している、人生を変える呼吸法。自律神経をリラックスさせ、腹横筋、肩甲骨などの体幹部や臓器を活性化する呼吸法をご紹介します。
正しい呼吸ってどうやれば良いの?
呼吸は大きく分けて腹式呼吸と胸式呼吸がある
正しい呼吸をすることのメリットや効果を説明してきました。この章では、実際の呼吸法を紹介していきたいと思います。
呼吸の方法としては、大きく2つの方法があります。「胸式呼吸」と「腹式呼吸」です。本書で推奨しているのは腹式呼吸です。腹式呼吸は、お腹の動きを使い、胸と肋骨、背骨で構成される胸郭の下に覆いかぶさるようにある横隔膜を上下させて行います。横隔膜が動くことで内臓に圧を加えられるので、1章で解説したように内臓のマッサージ効果が期待できます。
一方、胸式呼吸は、胸の動きを使って行う呼吸法です。
胸郭をほんの少し動かし、空気を肺に取り入れます。
胸郭だけを使うため、周辺の筋肉である首や胸、肩、背中などの筋肉を緊張させてしまいます。したがって、胸式呼吸は、体の緊張を生み出し、自律神経の1つである交感神経を優位にしてしまい、ストレスをより感じやすくなるデメリットがあります。
腹式呼吸は意識をしないと行えない
先ほども述べましたが、本書で取り組むべき呼吸法は、腹式呼吸です。じつは、腹式呼吸は意識をしなければ、なかなか行えない呼吸法です。横隔膜を上下動させながら呼吸するためには、深く息を吸い、深く吐く必要があります。どのように横隔膜を活動させるかは、次ページで説明していきます。
息を吸ったときに軽く胸が膨らむ
胸式呼吸の仕組み
息を吸うと胸のあたりが軽く膨らむ程度の、早くて浅い呼吸のこと。日常ではほとんど胸式呼吸で生活している
息を吸ったときにお腹が膨らむ
腹式呼吸の仕組み
息をゆっくり深く吸って、横隔膜を下げながらお腹を膨らませて、息を吐くときにお腹を縮めて横隔膜を引き上げる呼吸法。深く長く呼吸をする