波長の長さと心理的意味が決め手!? 信号の色が赤黄青に決まったワケ/毎日雑学
更新日:2021/1/3
今回は「信号機」にまつわる雑学をご紹介します。
信号機に使われている色は「赤黄青」ですが、実はこの赤黄青が採用されたのにはきちんとした理由があり、それぞれの色に意味もあるのです。また、横向きの信号機の色が「青・黄・赤」の順番になっていることにも理由があるそうです。
信号機の色の意味と理由
それではさっそく信号機で使われている「赤黄青」、それぞれの色が採用された理由や意味について解説していきましょう。
赤色の理由と意味
まずは「赤色」が採用された理由についてです。
人間の目は波長が長い色ほど見やすく、また波長の長い色ほど遠くへと届きやすいという理由から、赤色が採用されました。赤色の信号は「止まれ」の意味があり、最も先に見えなければならない色です。また、赤色には人間を緊張させる効果があることも、赤色が「止まれ」の色として採用された理由の一つです。
黄色の理由と意味
続いて「黄色」が採用された理由を紹介しましょう。
黄色は雨や霧の中など視界が悪い状態でも見えやすい色であることから、信号の色として採用されました。日本工業規格(JIS)においても黄色は危険を表す色であり、道路標識や工事現場などの表示にも使われていますね。
また誤解されがちですが、信号の黄色の色は「とまれ(安全に停止できない場合を除く)」という意味です。
青色の理由と意味
最後に「青色」が採用された理由についてです。
青色は赤色の次に波長が長く、人間の目で遠くからでも判断できる色として信号の色に採用されました。また、青色は人間の気持ちを落ち着かせ安定させる効果もあることから、ドライバーが安全に運転できるように考えられているそうです。青色の信号は皆さんがご存じの通り、「進んでも良い」という意味です。
信号機の色の順番
実は、信号機の色の順番は、人が見やすいように工夫されています。日本の信号は、横向きの信号であれば左から「青・黄・赤」となっています。
この色の順番は、ドライバーから赤が最も見えやすくするための工夫です。日本の道路は左側通行ですが、道沿いにはたくさんの看板や街路樹があることも多く、それによって信号機が隠れて見えづらくなる可能性を考慮し、重要な赤色を道路中央に近い右側に配置しているのです。
縦向きの信号機がある理由は?
続いて、横向きだけではなく、縦向きの信号機がある理由についてご紹介しましょう。
信号機には雨や雪が降った時に色が見づらくならないように、帽子のツバのようなものが付けられていますよね。しかし、豪雪地帯などでは、この信号機のツバに雪が積もってしまい、信号の色が見えなくなることがあります。そこで、信号機を縦にすることで、雪が積もることを防いだり、信号の色が判断できなくなる状況を防いだりしているわけです。
そのため、雪の多い地域では縦向きの信号が多く設置されているそうです。また、縦向きの信号機の色の順番においても、遠くからでも見やすいよう赤色が一番上に配置されています。
以上が信号の色が赤黄青である理由や信号にまつわる雑学でした。
まとめ
最も波長が長く遠くまで届きやすい赤色が、最も重要である「赤色」に採用されている。
次に波長が長い「青色」は人間の気持ちを落ち着かせる色であることから、「進んでも良い」に採用されている。
黄色は視界が悪い状態でも見やすいことから、信号の色として採用された。
横向きの信号の色が左から「青・黄・赤」となっているのは、街路樹や看板で赤色が見えづらくなるのを防ぐためである。
縦向きの信号は、雪が積もって信号の色が見えなくなるのを防ぐために設置されている。
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