豚の体脂肪率は人間のモデル並! 実はデブではなくマッチョだった/毎日雑学
更新日:2021/1/3
今回は「豚」にまつわる興味深い雑学をご紹介します。
人間の言葉では「デブ」の代名詞のように呼ばれている豚ですが、実は「豚はデブではない」ことをご存じでしょうか? 確かに丸々として見え、食べ物をモリモリと食べていることから、太っているというイメージがあるかもしれません。
しかし、体脂肪率は意外と低く、人間と比べても運動神経は良いとされています。
豚は筋肉質でデブではない
豚は実はかなり筋肉質で力持ちであり、デブのイメージは当てはまりません。もし人間と力比べをしたら、人は簡単に引きずられてしまいますし、豚に体当たりをされれば吹き飛んでしまうでしょう。
特に野生の豚は家畜の豚よりも筋肉が発達しており、土の中にある植物を堅い鼻を使って掘り返して食べます。そのため、人間と比べるとかなり背筋が発達しています。
体脂肪率はモデル級!?
それでは豚がどれほど筋肉質なのかというと、野生の豚は体脂肪率が10%を下回っています。男性のトップアスリートでも体脂肪率が10%を下回ることは珍しいのですから、どれほど身体が筋肉質なのかがわかりますよね。
また、あまり運動をせずに食べてばかりと思われがちな家畜用の豚でも、体脂肪率は14~18%です。この体脂肪率は、人間の女性でいえば、お腹にくびれが出来て筋肉質…モデル級の体脂肪率に当たります。
このように、イメージだけで判断されてしまいがちですが、身体が丸々として大きいというだけで、豚はデブではないのです。
鍛えられた力士が決してデブといわれないのと似たように、豚も脂肪の下に強靭な筋肉を持っているのです。
足は意外と速い
豚はあまり走り回るイメージがないかもしれませんが、走ると意外と速いのです。野生の豚は時速40kmで走ることができますから、人類最速と評されたウサイン・ボルトの時速38kmよりも速いことがわかります。
家畜の豚は野生の豚に比べると走る速度は遅いですが、それでも時速20kmで走ることができますから、イメージよりもずっと速いはずです。少なくとも、普段運動をしていない大人は、豚と競走をしても勝つことはできないのではないでしょうか。
また、豚の体重は100~200kgもあることから、小型~中型バイク並の重量であることがわかります。バイクに時速40kmで衝突されたらただでは済まないのと同じで、豚に時速40kmで体当たりされれば人の身体はひとたまりもないでしょう。たとえ20kmで突進されたとしても、ケガをしてしまいますよね…。
豚にまつわるもう一つの誤解
最後に豚にまつわるもう一つの誤解について紹介しましょう。
汚い部屋に対して、比喩的表現で「豚小屋」という言葉を使うことがあります。しかし、これは豚に対しての誤解であり、実際の豚は不潔などではなくとても綺麗好きな動物です。自分の寝床となる場所や、餌場の近くなどでは糞をしない動物だとされています。人間もトイレの近くで寝たり食べたりしたくないのと同じように、豚も気にかけているのかもしれません。
他の動物はあまりこうした習性がないことから、豚は動物の中でも綺麗好きだといわれているのです。
以上が豚という動物の生態にまつわる雑学でした。
まとめ
豚は「デブ」の代名詞のように思われているが、実は筋肉質で力持ち。デブではない。
野生の豚の体脂肪率は10%以下で、人間で言えばトップアスリート並。家畜の豚でも体脂肪率は14~18%で女性モデル並の体脂肪である。
野生の豚はウサイン・ボルトよりも速い時速40kmで走り、家畜の豚も時速20kmとそこそこ速く走ることができる。
汚い部屋を「豚小屋」と呼ぶが、豚は寝床や餌場の近くでは糞をしない習性があり、どちらかといえば綺麗好きな動物。
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