消防士発祥はデマ情報!? トイレットペーパー三角折りはいつ始まった?/毎日雑学
更新日:2021/1/3
今回は「ファイヤーホールドはウソ情報?」など、トイレットペーパーにまつわる雑学をご紹介します。
外出時にトイレに入った時に、トイレットペーパーが三角折りになっているのを見たことがあるでしょう。この三角折りが「ファイヤーホールド」と呼ばれ、消防士発祥だという情報が一時期出回りましたが、実は根拠は明らかではないそうです。それでは、何が発端となってこのような情報が広まってしまったのでしょうか?
ファイヤーホールドはウソ情報?
きっかけはテレビ
最初に「ファイヤーホールド」という単語が広まったきっかけはテレビでした。あるテレビ番組内では「アメリカの消防士がトイレに入っている最中に緊急出動となった時、素早くトイレットペーパーを取り出すために始めた」と紹介されました。
しかし、実際にアメリカの消防士の間でこのような文化があるのかというと、全く存在しないそうです。また、消防士以外の職業についてもトイレットペーパーを三角折りにすることはなく、文化としても見かけないそうですね。
また、アメリカではトイレットペーパーを取り出す際に、多くが手前からではなく奥から取り出すようになっています。そうだとしたら、トイレットペーパーを三角折りする意味があまりないですね。
日本で始まったのはいつごろ?
それでは、日本でトイレットペーパーの三角折りが始まったのはいつ頃でしょうか? 明確にはわかりませんが1960年代だとされています。
諸説ありますが、最初に三角折りを始めたのは銀座クラブのあるホステスだったという説があります。お客様を喜ばせる折り紙の延長で、トイレットペーパーを折り紙に見立てて三角折りにしたことがきっかけだという説です。
また、最初に三角折りを始めたのはビジネスホテルチェーンの清掃員だったという説もあります。清掃員がトイレの清掃済みのサインとして、トイレットペーパーを三角折りにしたのがきっかけだとされています。現在でもホテルや飲食店などでは、清掃済みのサインとして清掃員やスタッフが三角折りをしていることが多いですよね。
どちらの説も有力な根拠はありませんが、いずれにしても日本ではかなり以前から三角折りの文化があったことがわかります。
不快に思う人もいる
トイレットペーパーの三角折りについて、実は不快に思うという人も多いようです。
「三角折りについてどう思う?」というある調査では、三角折りに不快感を覚える人が60%以上という結果になったそう。理由は「人が触っていて不潔」と感じてしまうからだそうです。
どこの誰だかわからない人が用を足した後に、洗っていない手で三角折りをしていたら…そう考えると不潔に感じてしまいますよね。従業員や清掃員ではない素人が作った三角折りは綺麗な三角になっていない場合もあるでしょう。
三角折りをきちんとした清掃済みのサインとしているトイレもあります。そのサインの意味が不明瞭になってしまうこともあるでしょうから、第三者は勝手に三角折りをしない方が無難でしょう。
以上がトイレットペーパーの三角折り「ファイヤーホールド」にまつわる雑学でした。
まとめ
トイレットペーパーの三角折りを「ファイヤーホールド」と呼ぶのはデマ情報である。
アメリカの消防士の間で行われている習慣としてテレビで紹介されたが、アメリカではそのような習慣はない。
日本では1960年代に銀座のホステスが考案したという説や、ホテルの清掃員が清掃済みのサインとして始めたという説がある。
衛生的な理由から人の触ったトイレットペーパーを不快と感じる人もいるため、従業員や清掃員以外は三角折りをしない方が良い。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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