インターンシップ生を「お客様」扱いせざるを得ないトホホな事情
公開日:2020/11/24
「現場を見てもらいたい」という目的でインターンシップを採用する企業は少なくありませんが、どこまで「素の職場」を見せるべきなのでしょうか。ネット上では就活生や社会人から様々な意見が寄せられていました。
実際に働いたら職場の雰囲気が違いすぎ!?
就業前に実践的な職業体験ができるインターンシップですが、最近の就職事情は「売り手市場」と言われており企業側は必死。少しでも「良い部分」を見てもらおうとする会社も少なくないようで、新入社員からは「インターンで体験した時と会社の雰囲気が全然違う」「いい雰囲気の会社だと思ってたのに、実際に働いたら老害だらけでもう辞めたい」といった嘆きが寄せられていました。
また中には「インターンの時に仕事を教えてくれた優しいお姉さんどこ?」「従業員変わった?」という疑問を抱く人も。確かにインターンシップ生の対応を行う人は、当然ある程度教育を任せられる人材の場合がほとんど。若くて優秀な社員を起用する場合も多いので、「こんなキラキラした人たちと働きたい!」「この職場ならやっていけそう」と夢を持つ人も少なくありません。
しかし実際に働き始めると、インターンの時は関わらなかった従業員とも絡むことに。そのため「想像していた職場」と「実際の職場」にギャップが生まれ、早期離職に繋がってしまうケースもあるようです。
ネコを被らざるをえない企業側の事情
このようなミスマッチはどのようにすれば防げるのでしょうか。世の就活生からは「インターン生相手にネコを被るのやめたらいいのでは?」「最初から職場の『本当の姿』を見せてほしい」「そもそも実際の職場を体験できないのって、インターンをする意味がないよね」といった意見が寄せられていました。
しかしSNSなどの発信手段が普及した昨今では、職場の「本当の姿」を見せるのも簡単な話ではない模様。現役の社会人からは、「もし普段通りの対応をしてインターン生の機嫌を損ねちゃったら、すぐTwitterとかで拡散される」「売り手市場なのに『本当の姿』なんて見せられない。誰も応募しなくなるじゃん」「結局のところインターンシップ生はお客様。彼らが帰ってからが本当の仕事」などの声が上がっています。
その他「就活生だって面接とかではネコ被るでしょ?」という指摘も。実際に働いて「思ってたのと違う……」と感じるのは、企業側にとってもありがちなことのようです。その中でいかに「本音」を見抜けるかが、企業にとっても就活生にとっても重要。売り手市場だからこそ、就活生はしっかりと観察して自分に合った環境で働きたいですね。