すべての人は等しく年をとります。では、同じ年齢でも若く見える人と老けて見える人の差は、どこにあるのでしょうか？ その答えを『その不調、栄養不足が原因です』（佐藤智春/主婦の友社）から探ります。

キーワードは酸化、糖化、骨化

　サビない、たるまない、縮まない人になるために、必要なことをしていますか？ たとえば……

□シミをつくる紫外線や酸化ストレスに、抗酸化対策をしている
□たるみのもとになる、糖質の種類と食べ方に気をつけている
□しわや骨折の要因になる、骨密度を下げない食生活をしている

　何をやる、何をやらないかで、未来に差がついてしまいます。20代のころはケアを少しサボっても回復するのは速かったけれど、何もしなければ年とともに体は酸化し、サビていきます。回復はゆっくりになります。

　大きく変わるのは、たとえば肌のターンオーバー。20歳で28日、60歳になると100日といわれ、若いころの食事や生活を変えないままだと、シミがふえる、シミが消えない、傷が治りにくい状態に。また、外見にあらわれる悩みにとどまらず、女性は体と心にさまざまな不調を抱えがちです。

女性の不調は5タイプに分けられる

　病院に行くほどではないけれど、だるい。疲れる。あちこちが痛い。そもそも改善しようにも、何科を受診すればよいのかわからない……。毎月の生理で血（鉄）を失い、女性ホルモンに翻弄されるので、女性は不調と無縁ではいられません！

【プチ不調は体からのサイン】あなたの不調タイプをチェック！
　悩まされている不調の内容によって、考えられる原因や対策も違います。まずは自分の不調タイプを下のチェックリストで知りましょう。

　簡単な項目をチェックすると、自分の不調のタイプが確認できます。女性が陥りがちな不調のタイプは5つ。不調のタイプによって、原因と対策は異なります。

圧倒的に多いのは「目の下くま美」さん

　月経のある女性の9割は鉄不足と言われています。血液検査では基準値内のために「貧血」と診断されることもなく、異常なし。でも実は、「隠れ貧血」という人はとても多い。

　鉄が不足すれば、体のいたるところが酸欠状態になって、疲れの回復に時間がかかり、常にだるさを感じるようになります。肌荒れや抜け毛など、美容面にも影響します。

　ただ、毎日の食事や生活習慣を変えると、改善がみられる不調も多いのです。症状ごとに受診して薬を飲んだり、つらいのをがまんしたりするのではなく、自分の不調のタイプを知って、自分の体は自分で守る。セルフメディケーションを始めませんか。