【12/5公開!】TYPE-MOON作品の熱狂的ファンにしてメインキャストに聞く、『劇場版FGO』の見どころ――藤丸立香役・島﨑信長インタビュー
公開日:2020/11/28
このインタビューは、雑誌ダ・ヴィンチ2020年9月号に掲載した内容を再構成しています。
ゲーム『FGO』第六章をプレイしたときは、さすがTYPE-MOONだなと思った
全世界で5,400万ダウンロードを突破した大人気スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order(以下、FGO)』の劇場版アニメが、いよいよ公開される。そのストーリーは、ゲーム『FGO』の中でも屈指の人気エピソード『第六章特異点 神聖円卓領域キャメロット』。未来が失われた世界で、人類最後のマスター・藤丸立香(演じるのは島﨑信長)は、英霊〈サーヴァント〉と呼ばれるキャラクターたちを従えて、過去へさかのぼる。彼らが向かう時代は西暦1273年のエルサレム。そこには獅子王が率いる「円卓の騎士」が待ち受けていた――。TYPE-MOON作品の熱狂的なファンの島﨑信長は、どんな想いを込めて劇場版『FGO』に臨んだのか。彼の想いを存分に語ってもらった。
――いよいよ劇場版『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』前編Wandering; Agateram(以下、劇場版『FGO』)の公開日を迎えます。スマートフォンゲーム版の『Fate/Grand Order(以下、FGO)』第1部第六章の配信が2016年7月でしたから、原作ゲームから4年半を経て、満を持しての映画化となりますね。
島﨑:ええ? もうそんなに!? って、思いますねえ、やっぱり。スマートフォンゲーム『FGO』の第六章、第七章、終章の盛り上がりは強烈でしたからね。つい最近のことのように思ってしまいます。
――ゲーム『FGO』第六章は、どのような印象がありましたか。
島﨑:ゲーム『FGO』第六章からゲームプレイの難度が格段に上がったんですよ。だいたい4節の「嘆きの壁」あたりでつまずくんですよね(笑)。相手の騎士が持っている特殊な能力(ギフト)はなに? って。あとマシュ(プレイヤー全員に配布されるデミサーヴァント)がすごく強くなるんです。コスト0で究極の防御性能。マシュは最初に無料で配布されるキャラクターなのに、第六章をきっかけに最前線攻略メンバーに一気に昇格しましたからね。当時の『FGO』は第一章よりも第二章、第二章よりも第三章とゲームシステムと演出が次々と進化している時期だったんですけど、BGM、SE(効果音)、立ち絵の演出が極まっていったのが第六章だったと思います。ゲームプレイとしてのやり応えもすごくあったし、工夫する手応えもあって。シナリオ上で描かれている騎士たちの属性がシステムにすごくマッチしていて。そして何よりも第六章の題材が「円卓の騎士」なんですよね。「キャメロット」であり、「アーサー王」である。プレイしながら『Fate/stay night』を思い出して。感慨深いな、と思いました。
――『Fate』シリーズファンにはたまらないエピソードでしたね。
島﨑:しかも配信後に、シナリオの奈須きのこさん(原作者)が「竹箒日記」というブログで「六章/Zero」を発表されたんです。これがまた心を大いにえぐってくる内容だったんですよね(笑)。あれはエグかったなあ。だけど、それを読むと、円卓の騎士たちを好きになっちゃうんです。
――さすが「竹箒日記」もしっかりチェックされているんですね。
島﨑:いやいや、「竹箒日記」にさらっと大事なことが書いてあるんですよ。疑問に思っていた、なぜこの時代に円卓の騎士が来たのか。円卓の騎士に何があったのか。ファンにとっては知りたくなるような情報を『FGO』の外のブログで提供してしまう。そういうところが、さすがTYPE-MOONだな、と思いますね。外部で描かれているフレーバーテキストの感覚が良いんだよなって。
TYPE-MOON作品との出会いが、僕のオタク心をこじらせました
――島﨑さんがTYPE-MOONのファンになったきっかけをあらためてお聞かせください。きっかけはアーケードゲームの『MELTY BLOOD Act Cadenza』(TYPE-MOON作品『月姫』をベースにした対戦格闘ゲーム)だったそうですが。
島﨑:そうなんです。高校生の時にゲームセンターで格ゲー(対戦格闘ゲーム)をひととおりやっていて、その中で『MELTY BLOOD』と出会ったんです。当時、僕は宮城県に住んでいて遊び場は仙台で、そこにあったアニメイトはオタク的に友だちになれそうな人がたくさんいるから、コミュニケーションの場としてよく通っていたんですね。そうしたら、そのアニメイトに『MELTY BLOOD Act Cadenza』が置いてあったんです。初見でプレイをしたときに、七夜志貴の中二加減に惹かれてしまって。そこから熱心にプレイするようになりました。TYPE-MOON作品の「強さ」って「物理的な戦闘力の高さ」だけじゃなくて、「概念としての強さ」「特殊な能力の強さ」なんですよね。その「概念」という考え方に初めて触れて、こじらせてしまったんです。
――TYPE-MOON作品で新しい価値観と出会った、と。
島﨑:そうです。すぐにPC版の『MELTY BLOOD Re・ACT』を買いました。最初は家で(ゲームの)練習をしようと思っていたんですが、ゲーム中にがっつりとストーリーモードが入っていて。そのストーリーがおもしろくて、ドハマりしたんです。『月姫』以降の作品なので、キャラクター同士がお互いに知り合っている前提のストーリーなのですが、その「わからない」感じもおもしろくて。「直視の魔眼ってなに?」「死徒ってなに?」って。有間都古(『MELTY BLOOD』シリーズのオリジナルキャラクター)の八極拳ってロリかっこかわいいなあとか。隠しシナリオまで全部をプレイして、琥珀さんの「遠野家地下帝国」とか「メカヒスイ」とかを知って。キャラが全部ささるし、世界観は最高だし。しかも、それがいまの『FGO』とか『Fate』シリーズにつながっているんですよね。それまで僕は単純なオタクだったんですが、TYPE-MOON作品に出会って、僕は完全にこじらせましたね(笑)。そこから原典となる『月姫』に手を伸ばして。『歌月十夜』とかファンディスクもプレイしたんです。ファンディスクのおふざけ系のシナリオも楽しくて、ああいう同人的なノリを知ったおかげで、そのあとのオタクライフが広がりましたね。公式の設定を大事にするのはもちろんなのですが、その上で作品の世界を自分なりに解釈したり、自分の中だけで独自設定を空想して楽しんだり、公式や他の人と解釈が違ったりすることも広く受け入れて、作品を自分なりに楽しむことができるようになりました。オタク情操教育になりましたね。二次元の好みも変わりました。
――二次元の好みも!?
島﨑:変わりましたね。許容量が広くなりました。とくに琥珀さん(主人公が暮らす遠野家の使用人の少女、ヒロインのひとり)がクリティカルでした。琥珀さんはすばらしいキャラクターですね。(遠野)秋葉(主人公の妹で、遠野家の当主)のことは好きで、いつも笑顔でいたのに、その実……。しかも、そうするしかなかったという展開がすごくささりました。人間らしくあるには、そうするしかなかったのかなと。当時の僕の中にはまったくなかった考え方だったので、本当に衝撃的でしたし、そういう自分の中になかった考え方をぐんぐんと吸収してしまいました。何よりも素晴らしかったのは、琥珀さんルートの結末でした。僕は『月姫』の世界に没入してプレイするために、部屋の灯りを消して、徹夜でプレイしていたんです。そうしたら、結末を迎えた瞬間に、夜明けを迎えて。うちは障子だったんですけど、障子越しに朝日が差し込んでいて。いつもの自分の部屋がすごく幻想的に見えたんです。エンディングを迎えた余韻を、すごく幻想的な気分で味わうことができました。奈さんのシナリオが素晴らしいのは「後味が良いこと」なんです。琥珀さんは僕にとって特別なヒロインになりましたし、このルートは本当にすごいと思っています。
――『Fate/stay night』はそのあとにプレイしたのでしょうか。
島﨑:そうですね。『Fate/stay night』は3つのルート(ストーリー)があるんですが、セイバーがヒロインの「Fate」は美しいボーイミーツガール。遠坂凛がヒロインの「Unlimited Blade Works(以下、UBW)」はヒーロー感が強くて、間桐桜がヒロインの「Heaven’s Feel」は伝奇感が一番強い。僕はその中で「Heaven’s Feel」が一番好きだったんです。「Heaven’s Feel」は「Fate」「UBW」で主人公の士郎が貫いてきた「正義」を捨てるという展開なので、そりゃ賛否両論が出るよな、と思ったんです。でも、僕はそのときTYPE-MOON作品を知っていたので、「ここでそうきたか!」という気持ちのほうが強くて。桜は系統的には琥珀さんに近いところに分類されるヒロインでしたしね……。
TYPE-MOON作品の美しさは、武内さんと奈須さんがつむいできたもの
――島﨑さんのTYPE-MOON愛が声優活動で発揮されるようになったのは、どんなことがきっかけだったんでしょうか。
島﨑:僕が『Fate』シリーズに声優として初めて参加したのは、アニメ『Fate/Zero』だったんです。アサシン役のひとりとして出させていただいたことがありました(第三話)。でも、そのときは「TYPE-MOON作品が好きだ」ということを表に出していなかったんです。基本的に僕のスタンスは「好きなものは好き」と世の中に主張していったほうが良いと思っているんですよ。同じものが好きな人が集まってくるし、発信しているうちに、同じものを好きな人がもっと増えるかもしれない。そうやって好きな人の輪が広がっていって、好きな人同士でつながっていけば良いと思っていたんです。でも、なぜかTYPE-MOONについてはあまり自分の好みを表に出すことがなくて。縁があればいいな、と思っていたというか、たまにちらっと自分の想いを言うくらいでした。
確か、アニメ『デート・ア・ライブ DATE A LIVE』をやっていたとき(『デート・ア・ライブ DATE A LIVE』の主人公・五河士道役を担当)にアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ イリヤ』(『Fate』シリーズのヒロイン・イリヤを主人公とするスピンオフ作品)との合同イベントがあったんです(2015年3月21日/AnimeJapan2015 REDステージ ニュータイプ&娘TYPE present 『劇場版デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント』&『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』 イベント)。そのときににちらっと「ボク、大好きっす!」という話をしたことはありますね。でも、そのときくらいで、あまり表で話をしたことはなかったんです。
そうしたら、スマートフォンゲームの『FGO』のリリース前に、単発のお仕事として「序章」のドラマCD版で主人公役をやらせていただいたんです。そのときは主人公にまだ名前がついていなかったので、書いたサイン色紙に「プレイヤー男」とキャラクター名を書いた覚えがあります。そのときに、「ドラマCDだけでなく、サーヴァントのアルジュナの声も担当してもらえないか」というありがたいオファーをいただきまして。それが僕の『FGO』との出会いだったんです。武内崇さん(イラストレーター、TYPE-MOON代表)や奈須さんとの初対面のときは、ドキドキしながら「好きなんです」ということをお伝えして、感慨深かったですね。
――ファンだったTYPE-MOONのスタッフとお会いして、いかがでしたか。
島﨑:ちゃんとお話したのは、『FGO』のアルジュナの収録の時だったんですけど、TYPE-MOONのみなさんはとにかく素敵でした。「ああ、こういう人たちだから、こんな素敵なものが生まれるんだな」と。言ってしまえば、オタク業界の成功者じゃないですか。自作が何作もコミカライズもアニメ化もされているのに、それを誇示するような様子は一切なくて、少年少女のようにピュアで。僕のようなファンにもすごく丁寧で優しい。同人時代からのクリエイティブな気持ちを大切にされているんです。TYPE-MOONファンとしては奈須さんのかけがえのないピュアさは、武内さんが守ろうとしている部分でもあるのかなと思うんですよね。武内さんが社長として対外的な場にも立たれて、奈須さんは極力クリエイティブに専念する。そのふたりの関係性が尊いんですよね。そして、イラストレーターとしての竹内さんも素晴らしい。よく川澄綾子さん(声優/『Fate』シリーズ・セイバー役)と話をするんですけど、武内さんの絵ってすごく清潔感があるんですよね。たとえば水着とか、きわどい衣裳とかのイラストもあるんですけど、綺麗で、女性から見ても清廉な印象を受けると思うんです。TYPE-MOON作品の「美しさ」の芯は奈須さんと武内さんのふたりが築いてきた世界観だな、と。そのふたりの想いをみんながしっかりと受け止め理解し、彩り、支えているから、こうして紡がれてきたんだと思います。
劇場版『FGO』では、自分の理想とするスタイルで収録することができました
――島﨑さんはいまや『FGO』アニメシリーズのマスター・藤丸立香役として、この作品を担っています。ゲーム版ではプレイヤーの分身でもある藤丸立香をどのような存在だとお考えですか。
島﨑:藤丸立香は、プレイヤーの数だけ存在するゲーム中のマスターとはちょっと違いますし、アニメでは明確な人格を与えられている。とはいえ、基本善良な一般人なところは変わりませんが。ではなぜ人理を修復するために過去の時代をめぐるような重大なオーダー(グランドオーダー)の最中でも、一般人のままでいられたのかというと、それはロマニ・アーキマン(カルデアの医療担当)やダ・ヴィンチちゃん(カルデアの名誉顧問を務めるサーヴァント)をはじめとしたカルデアスタッフのみんなが藤丸を普通の男の子のままでいさせようと守っているからなんですよね。ガンガン魔術を教えて魔術師として育成したり、精神や肉体を軍人のように鍛え上げたほうが、任務の達成率は高いかもしれない。けれど、それでは藤丸は耐えられなかったかもしれないし、どこかで壊れてしまっていたかもしれない。彼が無力で無駄がある人間だからこそ、チーム・カルデアの助けを得て、任務をこなせているんだと思うんです。
――そんな彼に対して、どのように演じようとアプローチしていきましたか。
島﨑:TVシリーズ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(以下、TVシリーズ『FGO』)』で藤丸を演じたときから、計算をしたくないな、という想いがすごく前に出るようになったんです。もちろん、役柄の置かれている状況や、役のバックボーンのようなデータは入れられるだけ入れるし、台本を読んだときにプランも立てるんですけど、いざスタジオで収録するときはなるべくその場の感性を大事にして演じようと。整えようとか、上手くやろうとか、そういうことを抜きにして、感覚と勢いで演じるようにしていました。そうすることで、良い意味でブレや揺れふいに自分の想いを言ってしまう感じ、行動してしまう感じがうまく出てくるんじゃないかと。そうやって自然体で演じることは、以前から理想としていて、まさにTVシリーズ『FGO』で試みることができたんです。
藤丸立香というごく普通の男の子、英雄でもヒーローでもなんでもない善良でまっすぐな男の子にまっすぐ向き合うことで、自分でも思ってもいなかったものが出ましたし、スタッフさんもその想いを汲んでくださって。TVシリーズ『FGO』は僕のひとつの理想とする表現のかたちをやることができたなと感じています。もちろん、まだまだ課題はたくさんあるけれど、あの経験を経てより理想のかたちに近づけることができれば良いな、と思っています。
――TVシリーズ『FGO』でそんな達成感を得て。今回の劇場版『FGO』では、どんな藤丸を演じようとお考えでしたか。
島﨑:TVシリーズ『FGO』はゲームの第七章、劇場版『FGO』はゲームの第六章です。時系列としては前の章になるわけですが、だからといって、変に巻き戻すのはやめようと思ったんです。厳密に計算をしてキャラクターを作り直すというやり方は、自分が藤丸立香に関わるときのやり方とは違うだろうなと。もちろん、役によってはそういう計算をすることもあるのですが、藤丸立香には合わない気がして。僕自身が第五章までの記憶をたどるだけで、自然と第六章の藤丸になるだろうな、と。彼の芯の部分は、もう僕の中にあるから、その芯の部分をしっかり大事にしつつ劇場版『FGO』の収録に臨むことができれば良いなと思っていました。
――収録現場の様子はいかがでしたか。
島﨑:楽しかったです。みんなで揃って収録することができて、現場も和気あいあいとしていました。TVシリーズ『FGO』のときにも、プロの現場ってこういうものなんだな、と思っていたんです。プロっていうのは常に緊張しているわけじゃなくて、逆に緩い時間もあるんです。休憩中はリラックスして各自が好きなことをして楽しくお話をしているんだけど、マイク前に立ったら全力で自分の仕事をこなす。和気あいあいと余裕をもちつつも、本番の瞬間にチームでベストのパフォーマンスをする。スタッフもキャストも、プロフェッショナルのスポーツ選手のような現場でした。
――現場では、他のキャストさんから質問されることも多かったそうですね。
島﨑:僕に聞いてくれるのは、聞きやすいからだと思うんですけど、それもコミュニケーションだと思うんです。スタッフさんに尋ねるのではなくあえて僕に聞いてくれることで、会話もできるし、僕が一生懸命説明していると、スタッフさんがトークバック越しに「もういいですかー?」ってツッコんでくれて、みんなで笑ったり。だから、僕にとっては「教えた」というよりも、「聞いてくれた」という嬉しさがありました。
――劇場版『FGO』の前編は、どんな作品になりそうですか。
島﨑:TVシリーズ『FGO』ではチーム・カルデアが主軸にあったので、シーンによってはギャグだったり、ほっこりするところもあって、過酷な状況であっても、どこか深刻になりすぎない明るいところもあったんです。でも、今回はベディヴィエール(以下、ベディ)が主軸ですから、作品の基本的な空気がちょっと違うんです。とても重いものを背負っているベディという、繊細で、真面目で、潔癖な騎士がチーム・カルデアと出会うことで、少しずつ変化していく。そのベディの変化を楽しみにしてほしいです。あとは、その重い物語を明るくしてくれるニトクリスのかわいらしさや、(玄奘)三蔵ちゃんのナチュラルアルカイックスマイルな明るさも楽しみです。
――劇場版『FGO』の前編で楽しみにしているシーンはありますか?
島﨑:たくさんあるんですけど、とあるシーンが絵画のようなビジュアルだで演出されていたんですよ。僕らが収録をしていたときはまだラフの状態だったんですが、あきらかにここだけ全然違うタッチで描かれていて。すごく美しいビジュアルでした。完成形がどうなるのか想像がつかないので、とても楽しみにしています。
――そして前編のあとは、物語は後編 Paladin; Agateramへ続きます。
島﨑:前編もそうでしたが、後編はますます「ベディヴィエールの物語」になっていると思います。原作ゲームのときから奈須さんがお書きになった結末は、美しくて尊かった。きっと史上屈指の美しいエンディングになるんじゃないかと期待しています。
島﨑信長(しまざき・のぶなが)
12月6日生まれ。宮城県出身。『ソードアート・オンライン アリシゼーション』『バキ』『彼方のアストラ』などの作品で活躍している。TYPE-MOON作品ファンとして知られ、『Fate』シリーズでのイベント出演も多い。
取材・文=志田英邦 写真=北島明(SPUTNIK)