コ・ムニョンの絵本が現実に!? 韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』発の絵本に「めちゃくちゃ嬉しい!」と歓喜の声
更新日:2020/11/28
Netflixで配信されるやいなや、多くの視聴者を魅了した韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」。同作に登場した絵本の日本語版が2020年11月12日に5冊同時発売され、ネット上で大きな話題を呼んでいるようだ。
「サイコだけど大丈夫」は愛を知らない人気童話作家「コ・ムニョン」(ソ・イェジ)と、自閉スペクトラム症の兄をもつ男「ムン・ガンテ」(キム・スヒョン)の2人を中心とした物語。コメディやサスペンスの要素も含みながら、それぞれの過去を巻き込んだラブロマンスが繰り広げられる。
また作中にいくつもの絵本が登場し、ストーリーの展開に大きな影響を及ぼすのも同作の見どころだ。第1話では、ムニョンとガンテが出会うきっかけとなった朗読イベントで『悪夢を食べて育った少年』という童話が読み上げられることに。この童話で描かれるのは、「トラウマを乗り越えること」をめぐる少年と魔女の物語だ。
他にも過去の呪縛から解き放たれたムニョンの姿が投影された『春の日の犬』(第7話に登場)や、ムニョンとガンテの兄であるムン・サンテ(オ・ジョンセ)の共同作品『本当の顔を探して』(第16話に登場)など、作中にはさまざまな絵本が登場。登場人物の過去や心情と交わりつつ、重要な役割を果たしていく。
多くのファンは、物語のカギとなる絵本が現実に出版されることを望んでいた様子。今回、日本語版が一挙に5冊刊行されたことで、ネット上では「『サイコだけど大丈夫』の作中に出てくる絵本、ずっと欲しいなあと思ってたら出版されてました。めちゃくちゃ嬉しい!」「絵本の日本語訳がなくて諦めてたんだけど、いつの間にか出てた…。見つけてからすぐ買ってしまった」と歓喜の声が続出している。
なお、絵本はドラマの“おまけ”に留まらず、作品として高いクオリティとなっているようだ。ダークな雰囲気のイラストはもちろん、ドラマ版の脚本を手掛けたチョ・ヨンによる物語もしっかりと心を打つ。実際に作品を読んで感銘を受けている人も多く、SNS上では「『サイコだけど大丈夫』の中に出てくる絵本を読んだけど、かなりよかった。ちょっとダークだけど、大人の方が刺さると思う」「日本語訳絵本が届いてから毎日、娘に読み聞かせをねだられてる。『ゾンビの子』と『手とアンコウ』を読むたびに涙が止まらなくて、子どもに不思議な顔されてしまう」といった感想が上がっている。
ドラマを観ながら、作中に登場したタイミングで絵本を読めば、登場人物たちの気持ちにリアルタイムで共感できるはず。またドラマを観終えてから絵本を読むことで、より一層作品の世界観に対する理解が深まるかもしれない。孤高の絵本作家・ムニョンによる5つの物語を、心ゆくまで楽しんでみてほしい。