なぜ欧米では子どもを叱る際に「フルネーム」で呼ぶのか?
公開日:2020/12/9
子どもの叱り方は家庭によってそれぞれですが、国によっても色々と違いがある模様。例えば最近Twitter上では、海外ドラマや洋画などでよく目にする「とある叱り方」が話題になっていました。
海外では叱る時に「フルネーム」で呼びがち?
「とある叱り方」とは、叱る時に子どもをフルネームで呼ぶというもの。主に英語圏でよく見かける叱り方で、Twitterユーザーからは「洋画とかでめっちゃ見かけるシーンだけど、そういえばなんでフルネームで呼ぶんだろう」「『ハリー・ポッター』でもロンが『ロナルド・ウィーズリー!』って叱られていたような…」「『赤毛のアン』でもそんな感じのシーンがあった!」「ホームステイ先でもフルネームで叱ってたな」との声が寄せられています。
また「なぜフルネームを使うのか?」についても様々な意見が。「『真剣に怒ってる』のを伝えるためにフルネームで呼ぶのかも」「あえて他人行儀な呼び方をすることで緊張感を作ってるとか?」「映画や本とかでキャラクターの名前を説明するために使ってた表現が、一般的な怒り方として浸透した説」などと考察されていました。
その他日本での叱り方と当てはめてみる人もおり、「日本だと『○○さん!』みたいな感じで怒ったりするよね」「うちのお母さんも真剣に怒るときは丁寧語になってたから、似たようなものなのかも」「親から『話があります』って言われた時の緊張感はガチ」といった指摘が。日本でも海外でも、あえて丁寧に話すことで「いつもと違う」雰囲気を作っているのかもしれません。
叱る時は「丁寧な言葉遣い」の方が怖い?
家庭ではなく学校の現場でも、「丁寧な言葉遣い」での叱り方を実践している人は少なくない模様。「教育委員会」が公開している褒め方・叱り方をまとめた資料にも、「静かに語ったほうが、子どもたちにとって迫力のある叱り方になります。技術的なことだけでなく、冷静に、子どもに改めてほしいことを語って、言い聞かせたいものです」と書かれていました。
また社会人からも、「丁寧な叱り方を心掛けている」という声が。例えば部下を叱る時も、「声を荒げない方が的確に伝わるし、『本当にヤバいよ』ってことがわかってもらえる」「頭にきている時こそ丁寧な言葉を使うべき。冷静になって言いたいことがまとまりやすくなる」「『ちょっとこい!』って呼び出すよりも、『○○さん少しいいですか?』って言った方が威圧感あるよね」などと心がけている人は多いようです。
中には「普段はあだ名で呼んでいる部下も、叱る時はフルネーム+さんづけで呼んでる」という人も。意外と洋画などでよくみるフルネーム呼びは、日本で真似してみても効果があるかもしれません。