要注意! 上司の「無自覚な間接発言」が部下を委縮させる?
公開日:2020/12/10
以前とあるTwitterユーザーが、「無自覚な間接発言」についての問題を提起。自分では直接的な発言だと思っていても、実は間接的な言葉で相手に誤解を与えてしまう恐れもあるそうです。
「無自覚な間接発言」っていったい何?
同ユーザーが例として取り上げたのは、「なんで宿題やってないの!?」という質問。字面だけで見ると「宿題をやっていない理由」を問う直接的な発言ですが、「宿題をやれ!」と叱る時にも使われます。つまり「なんで宿題やってないの!?」は間接的な発言。相手次第で受け取り方が違うのはもちろんですが、発言者自身も自分の気持ちを上手く整理して言語化できていないといいます。
「なんで宿題やってないの!?」の場合、まずは「宿題をやらない理由を聞きたい」のか「宿題をやらせたい」のかを頭の中で整理するのが重要。自分の真意をちゃんと把握しておかなければ、直接的に要求を伝えることはできません。
この「無自覚な間接発言」という概念に、ネット上では「確かに自分もこういう言い回しをよく使ってる」「『なんで』っていう言葉自体に、相手を責めているようなニュアンスがあるよね」「こっちは理由を聞きたいだけなのに、子どもを責めてるみたいになっちゃうのはありがち」「自分も母親から『なんで○○なの?』って怒られてきたし、『なんで』って言葉を聞くだけで『怒られてる』と思っちゃう」といった声が。意外と思い当たる節がある人も多いようです。
大人の社会でも「無自覚な間接発言」が横行?
また子育てに限った話ではなく、職場などでも「無自覚な間接発言」が横行している模様。「この『無自覚な間接発言』って、上司とかも使いがちだよね」などと指摘されていました。例えば「どうしてこのようなミスをした?」と質問してきた上司に対して、「ミスをした理由」を説明すると「言い訳は聞きたくない」と怒られてしまうとのこと。しかし「すみません」と謝った場合、「『すみません』はいいから理由を話せ」と言われるケースもあります。
このような齟齬は「上司側」から見ても悩みの種となっているようで、「部下にミスの理由を聞くと委縮させちゃって、上手く解決策を探れない」「こっちは『理由』を聞きたいだけなんだけどなぁ」といった声が。上司が部下を注意する際も、「無自覚な間接発言」でコミュニケーションエラーが起こってしまうようです。
「間接的な発言が悪い」ということではなく、「間接的な発言をする際も、頭の中では直接的な発言で思考した方が良い」という話。声に出す前にしっかり整理して、自覚的に間接発言と直接発言を使い分けたいですね。